「たこ汁」。 ザ・たこさん ~武道館への道~

関西のソウル~ファンク・バンド、ザ・たこさんへの熱い思いを綴るブログです。インタビューなんかもときどき載せちゃいます。

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「水中、それはたこさん」@渋谷・LOOP annex

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8月24日(日)

渋谷・LOOP annexで、水中、それは苦しいと、ザ・たこさんによるライブ『水中、それはたこさん』。

出演はメインが、水中、それは苦しい とザ・たこさん。
ほかに、カリスマ、B.o.M band、DonnyDonnyChopers。

僕は、水中、それは苦しいの途中から観た。

6月末にチャランポの「女をなめんなよスペシャル」で観たときも終わってからしばらく耳に残り続けた「新谷さん、犬つれて」がやはり出色(というか個人的にツボ)。
一夜明けても気が付けば鼻歌ってしまっている自分がいる。
ドラムのアナーキー吉田氏、途中でジョニー氏のちょっとした言葉がツボに入り、珍しく下を向いてヒクヒク笑って顔を真っ赤にするという場面あり。

セットチェンジを挿み、8時半をだいぶ回ったくらいの時間にザ・たこさんが登場した。

前日は長野県飯山市・戸狩温泉スキー場で行われた野外フェス「飯山さわごさ2014」に出演し、その翌日となった東京公演。
因みに飯山さわごさでは、「ゴリラの息子」が子供たちにやけにウケたそうな。いいね、子供たちの反応は素直で。

さて、Loop annexでのセトリは以下の通り。

ネギ畑〜ラブアタック〜ロクシマ〜女風呂〜テーマ〜ZZトップ〜上沼〜ヤンタン〜モ・ベター〜ナイスミドル〜サヨナラ生活〜鯖PT2。
アンコールで、ヤンタン〜人生〜テーマ。以上、生聞き55分!

テーマをやる前にいきなり「女風呂」が始まるという珍しい序盤。これはなかなかインパクトがあった。
それから先月(7月12日)、所沢MOJOで初めて聴くことができた新曲「見た目はZZトップ」をまた聴くことができたのだが、これはやはりかっこいい!
山口しんじのギターがこの曲の肝で、ZZトップやらAC/DCやらフリーやらが混ざったようなフレーズがたまらんのだ。
そこから間髪入れず「KAMINUMA」に移るその展開もスムースでよかった。

それから、この日は思いがけず歌ものの多いライブでもあった。
久々に名曲「モ・ベター・ライフ」があり。マントショー曲には「サラナラ生活」が選ばれ。アンコールではしっかり「我が人生最良の日」をやって、それも気持ちがこもってた。
ファンク系の曲は「女風呂」と「ナイスミドル」だけ。
意外と珍しいパッケージだったように思う。

ハッキリ書くが客は少なかった。日曜の夜だからだろうか。いつもザ・たこさんのライブを観に来てる知り合いにもほとんど会わなかった。
がしかし、この夜の安藤さんの歌からはやけに“思い”が伝わってきたし、新曲と名曲もいいバランスで散りばめられ、かなり充実したライブであった。
(それにしても安藤さん、チンポジ直しすぎ!w)

帰りがけにちらっと話した安藤さんは、「いや、今日はかなりよかったと思いますよ」と満足気だった。
「歌いながら、我ながらええ曲多いなと思いまして」とも。
うん、同意。僕も改めてそんなことを思いながらこの日のライブを観た。

「ロード・トゥ・無限大」とも安藤さんは言っていたが、まさしくこの日のセトリはそれを思わせるポジティヴなもので、来たる9月6日・無限大記念日2のよき前哨戦になったと思う。

さあ、次はいよいよ「ザ・たこさんの無限大記念日2」!
あと13日!

昨日のライブを観る限り今のバンドの状態は最良で、もう、いいフェスになる予感しかしない!

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『ザ・たこさんの無限大記念日2』、開催迫る!
9月6日(土)、場所は服部緑地野外音楽堂。

出演はミス花子、オーサカ=モノレール、BLACK BOTTOM BRASS BAND、バンバンバザール、中川敬(ソウル・フラワー・ユニオン)、浦朋恵、pug27、金 佑龍(キム・ウリョン)、ザ・たこさん。

前売りはたったの3100円。開催は迫っている(あと13日!)。さあみんな、今日か明日にでもチケットを買おう!
因みに21歳未満は入場無料。若者たちよ、タダだぞ、タダ。今から友達誘ってみんなで観よう。

で。
去年の「無限大記念日」を振り返りながら、今年の見どころやら抱負やらをメンバーが語ったインタビューもアップされましたぞ。
これ読んで気持ちを盛り上げておくんなまし。

「間もなく開催! ザ・たこさんの無限大記念日2

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  1. 2014/08/25(月) 12:20:02|
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「夏ノ陣! 騒音寺2DAYS」@下北沢CLUB Que

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7月13日(日)

週末のザ・たこさん2days。

この日はまず昼間に下北駅近くの某カフェに集まってもらい、「無限大記念日2」のインタビューを行なった。
いつもぼくと組んでザ・たこさんを応援し続けている音楽情報サイトのMUSIC SHELFで、8月に公開予定。乞うご期待。

そして夜は下北沢CLUB Queで、騒音寺とザ・たこさんの2マン・ライブ。

ザ・たこさんは先攻。
「俺達のサマーアクション・シリーズ、パート1」下北編だ。
この日のセトリは以下の通り。

ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~稲妻~テーマ~40肩~上沼~ヤンタン~猪木~ヤンタン~大スポ~ナイスミドル~女風呂(マントショー)~鯖PT2。以上、生聞63分!

前日の所沢MOJOから大幅に変えたセットリスト。
MOJOがややツウ好みのものだったとするなら、こっちは王道的と言っていいものだろう。

この日は騒音寺の2daysにザ・たこさんが呼ばれた形であり、従って騒音寺のファンが大半ではあったのだが。
序盤に「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」が飛び出して勢いがつき。「40肩」こと「(Do The)Funky 40 Shoulder」もあって熱気が増し。そして「KAMINUMA」あたりであちこちで笑いが起こり。
初めのうちは傍観していた観客が笑いながら徐々に引き込まれ、どんどんノリノリになっていくその様子の変化が見ていてなかなか気持ちよかった。
「どや! これがザ・たこさんだ!」と言いたくなったぐらい。
そして名バラード「猪木はそう言うけれど」もやってくれたのだが、実はこれ、騒音寺のヴォーカル、なべさんのリクエストだったそうな。
それから前日に続いて「大スポ・パワー」でムッシュムラムラ。「ナイスミドル」を挿み、「女風呂」でマントショー。
マントショーでは安藤さんとキチューくん、いつのまにか客席の後方にスタンバり、そこからフロアを歩いてステージへ。やんややんやの大盛り上がりで幕を閉じたのだった。

安藤さんのパフォーマンスはといえば、前日のMOJOに続いて、この日もまたキレッキレ。
昼の取材に安藤さんは体調がすぐれないとかなり遅れてきたこともあり、喉がだいぶ疲れているんじゃないか、疲労がたまっているんじゃないかと心配もしたのだが、それは杞憂で、前日に続いて実に迫力あるヴォーカルを聴かせ、そしてずいぶん軽快に動いて見せた。
最近のお気に入り、「フォーっ!」もあり。新しい珍奇な動きもいろいろあり。さすが、本番に強い男。

また、一緒に観ていた友人も言っていたことだが、安藤さんの動きには一秒たりとも無駄がなく、それこそ水の飲み方ひとつにしたって見られていることを意識したもの。改めてこの日感じたことだが、あの集中力は本当に凄い。

前日に続いて山口さんのギターもまたキレッキレだったし、吉永さんのドラムは実に安定感があり、オカウチくんのベースは以前よりも太く唸ってタコファンクの支えになっている。
ああ、バンドだなぁ、バンドの音をいまオレは全身に浴びているのだなぁと、そんな気持ちにさえなった。

そして休憩挿んで、後攻は騒音寺。
対バンするのはずいぶん久しぶりだったようだが(実に10年ぶりだったとか)、以前はけっこう頻繁に対バンしてた時代があったそうで、だからかヴォーカルのナベさんはMCで何度も何度もザ・たこさんへの思いとか、安藤さんのエピソード(酔っぱらった安藤さんから電話がかかってきて、留守電にしてたらず~っと中村雅俊の「ただお前がいい」を歌い続けていた、とか)を話していた。
そこには長いキャリアを持ち、いろいろあってもやめずにバンドを続けてきた者同士だからこその互いに対する敬意とか独特の愛情が見て取れて、まさに「た~だ~、お前がいい~」な感覚が呼び起されもしたのだった。ええねぇ、バンドって。

そんなこともあって嬉しかったのだろう。客席の真ん中で、ほかのお客さん以上に大きな声だして盛り上がっていたのは、誰あろう山口しんじ。
そしてアンコールでは山口さんと安藤さん、騒音寺なべさんに呼びこまれて再びステージへ。で、そのままセッション。
水を得た魚のようにロックンロールをぎゅんぎゅん弾きまくる山口しんじが最高にかっこいい! 普段の自分のステージ以上に熱く、激しく、思う存分弾きまくっていた。ああいう山口さんのプレイを観れるのは珍しい。ラッキー。
一方、シャウトしまくる安藤さんも実に嬉しそう。

そんなこんなでロックンロールの神様とファンクの神様が下北の地下まで降りてきて微笑んだような、そんな熱い日曜日。
前日の所沢MOJOとこの日の下北Que。やっぱり両方観といてよかったし、これだからザ・たこさんのライブは見逃せないと、強くそう思いましたよ、本当に。

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ザ・たこさんの無限大記念日2

9月6日開催!!!
チケット、絶賛発売中。前売り特別価格3100円。しかもなんとCD付き!(限定300枚)
みんなで買おう。そして、みんなで観に行こう。

で、大阪まで行けないという方は、8月24日(日)に渋谷LOOP ANNEXでもライブがあるので、そちらにぜひ。
対バン相手は、「水中、それは苦しい」です。


  1. 2014/07/18(金) 20:38:02|
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「塚本功&ハッチハッチェル 対 ザ・たこさん」@所沢MOJO

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この前の週末2日間はザ・たこさんにどっぷり。
まずはこれ。

7月12日(土)

所沢MOJOで、塚本功&ハッチハッチェル 対 ザ・たこさん。

所沢というと都心からだいぶ離れてるイメージがあるが、池袋から急行に乗れば実はそんなにかからない。
渋谷からでも1時間ちょっとで行けるのだ。
というわけで、久々のMOJO。ここでビール飲みながらライブを観るのが好きだ。

オープニングアクトはCABBAGE&BURDOCK(元スイボク)。
中心のふたりは所沢育ちだとか。
スタンダードやらオリジナルやらをマヌーシュスイングやらなんやらで小粋に演奏する4人組で、楽しいステージでしたね。
しゃがれたヴォーカルに加えて、ボタン・アコーディオンを弾く女性がまたいい味出してたし。

続いてハッチハッチェルが確か2曲ほどバンジョーギターで楽しく弾き語り(この日の出で立ちはまさに「インチキ紳士」ふう)。
そこに呼ばれて加わったのがベースの長山雄治さん。そして「ギター魔人」こと塚本功さん。
というわけで、そこからは塚本さんがギターを弾きながら歌い、ハッチはといえばドラムを叩くのだった!
元々デキシード・ザ・エモンズ時代はドラム担当だったハッチさんだが、ハッチハッチェルバンドから観始めたぼくからすれば(恐らく大半のお客さんも)その姿はかなり新鮮。しかもうまい!(ってそりゃそうか、ドラマーなんだから)。
ギター弾いてヴァイオリン弾いて歌うたってドラム叩いて。器用な音楽家なんですなぁと改めて。

このトリオにおいてのフロントは塚本さんで、ギターの素晴らしさは言うまでもないけど(あんな音出せる人、ほかにいないよね?!)、歌がまたすごくいい。
特に、曲名わからないけど、夏の歌だと言って歌ってたスローの曲がめちゃめちゃ沁みた。
塚本さんの歌とギターは夏(または夏の終わり)がとても合う。

そしていよいよ「オレたちのバンド」、ザ・たこさんだ。
この日のセトリは以下の通り。

ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~三本間~テーマ~見た目はZZトップ~楊夫人~ヤンタン~大スポ~上沼~TENGA(寸止めVer.)~ヤンタン~G馬場~ケンタッキー(with ハッチハッチェルと塚本功)~鯖PT2。
アンコール:ヤンタン~ナイスミドル~テーマ。

近頃すっかり定番となった「ネギ畑」で開幕。で、後方から“たこ板”掲げて勢いよく飛び出してきたのが今回の関東ツアーに同行していたMCキチュウで、いつものようにオーイエーオーイエーと煽るだけ煽って「OK,OK,ゆっくりいこうぜ」。
十分にあったまったところで、TENGA片手に悲しき怪人の登場だ。

まず、久々に聴けた「三本間に挟まれて」に「おおっ!!」。だいぶ久々だったと思うが、こうしてたまに聴けると嬉しい1曲。

それからなんといってもこの日は新曲の「見た目はZZトップ」を遂に聴くことができたのが嬉しかった。
数年前から安藤さんの頭の中に着想だけはあり、このタイトルを初めて聞いてからもう2年くらい経った気がするが、そんなその曲をバンドは最近になって遂にスタジオ録音。
完成したその曲はCD化され、9月に行われる「ザ・たこさんの無限大記念日2」の前売りチケットを買うとそれがもらえるのだ(300枚限定)。
で、その「見た目はZZトップ」が思ってた以上にかっこいいロッキンなナンバー。山口さんのギターがまさにZZトップであるわけだが、途中AC/DCやらなんやらも匂ってきたり。
因みに翌日のクラブキューではやらなかったので、MOJOまで来た人は聴けてラッキーでしたね。
うう、早く盤を聴きたい!

それからこれも久しぶりだった「楊夫人」。股間を抑えて「ア~~っ」と深く唸る安藤さん。最後には「私、ビールじゃ酔えないの」と、モデルになった女性が実際に言ったその言葉も。味わい深いねぇ。そういやこの曲を初めてライブで聴いたのも確かMOJOでしたっけ。

そしてここしばらくの押し曲と言っていい「大スポ・パワー」。ムッシュムラムラで盛り上がる。
で、「KAMINUMA」から「TENGA」「BLUE MOUNTAIN BLUES」と畳みかけるような後半戦を経て、本編の締めはお馴染み「ケンタッキーの東」。
ここでハッチさんと塚本さんが加わり、安藤さんはビールのみのみ、エビセンを食らってハッチさんや塚本さんの口にもっていく。その混沌とした盛り上がりは例えるならば「オール怪獣大進撃」といった様相。到底言葉にできないような暴れはっちゃくぶりで、とにかくもんのすごいセッションだった。揃いも揃って自由すぎ!

それにしてもこの日の安藤さんはいつにも増してキレッキレだった。声の出は圧倒的で迫力があり、動きも軽やかで縦横無尽。
そういえば少し体重を落としたのか、前よりしなやかにも思えたものだ。
それと並んで山口さんのギターもまたキレッキレ。
以前にも増してフレーズのいっこいっこが豊かになっている。

また、このMOJOはステージが狭く、いつもならオカウチくん含めた3人が横に並ぶ形になるのだが、ここでは後方にオカウチ&吉永、前方に安藤&山口というふうに2:2で並ぶ形。
それが功をした場面がいくつかあって、例えば安藤&山口が揃ってランDMCポーズをとる場面などはえらく絵になっていた(あの場面、写真撮っとけばよかったなぁ)。
フォーメーションががちょっと変わっただけで、ずいぶん変わるものだよなぁ。

それにそもそもMOJOというハコの音と、ザ・たこさんの音との相性が非常によいようにも思えたし。
作り的にも、マントショーで何度も出てくるアレが活きるようになっているのだ。

結論。故にMOJOで観るザ・たこさんは最高。
この場所だからこそ生まれる奇跡…ってなものをこの日も確かに観ることができて、みんなもぼくも大満足でありました。

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(写真、ブレブレですんません。雰囲気だけでも伝わればと)

  1. 2014/07/16(水) 17:08:49|
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「タコとモミーとリー」@渋谷LOOP annex

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4月20日(日)

渋谷・LOOP annexで、『タコとモミーとリー』。
出演はザ・たこさん、モミーFUNK!、Lee & Small Mountains。オープニングアクトでハマダマン。

初めて行く渋谷・LOOP annex。原稿が終わらず家を出るのが遅くなり、結局観ることができたのはザ・たこさんのみだったが。

ザ・たこさん。1月の吉祥寺スタパは取材とかぶって観に行けなかったので、観るのは昨年12月の下北沢mona recordsのタコサンアワー以来、約4ヵ月ぶり。今年に入って何かが足りないと思ってたんだが、そうだ、ぼくにはたこが不足していたのだ。

この日のセトリは以下の通り。
ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~40肩~テーマ~ニガ笑いのマディ~大スポパワー~ヤンタン~飯よ~上沼~女風呂~サヨナラ生活(マントショー)。アンコール: ヤンタン~我が人生最良の日~テーマ。以上、生聞58分!

なんとフレッシュなセットリスト。東京初披露曲多数! 4ヵ月ぶりのザ・たこさんは、2014年型のザ・たこさんとしてそこにいた。

初っ端から初めて聴くインスト新曲「ネギ畑」。これがまず新鮮。因みにネギ畑、英語にしたらばグリーンオニオンズ。言うまでもなくMG's。ザ・たこさんのド初期のライブで彼らがネギをしょって出てきたっていうのはマツケンさんに聞いた話だ(20年経ってもある意味発想は一緒w)。

それからまさかの「ニガ笑いのマディ」! 遂に、遂にこの曲をライブで聴くことができたっ! 『ナイスミドル』に入ってた曲で、ぼくにとってはザ・たこさんの好きな曲ベスト10位内に選んでいたぐらいの曲。なんでこんなにかっこいい曲をいままでライブでやらなかったのか。あとで吉永さんに聞いたところ、(ベースが)マツケンさん時代にもワキモトくん時代にもやってみようとスタジオで試してはみたものの、いつもどうもしっくりこなかったらしい。で、最近になってアレンジを変えてやってみたところ、これならいけるだろということになったとか。因みにCDに入ってたほうのアレンジに捉われないようにと、オカウチくんには「元のを聴かないでやれ」と指令が出されたそうな。いや、新しいアレンジ含めて、やっぱこれ、むちゃくちゃよかったわ。これからのライブの定番曲になりそうなくらい。

そして、マディでグッとあがった気分に追い打ちかけるように、続けて放たれたのがまたも新曲。そう、既に大阪では大好評を得ている「大スポ・パワー」。説明は野暮だからしませんが、これぞザ・たこさんの(というか安藤さんの)真骨頂。こんな曲、ザ・たこさん以外にやれる(やろうとする)バンドはどこにもない。爆笑。

後半には、そういえばこれもまだほとんどライブでやってなかった「飯よ」も。山口さんのスワンピーな泣きギターがたまらん感じ。なのだがしかし、珍しく安藤さんの歌のピッチが不安定でおさまるべきところにおさまらない。どうした安藤?! その後「KAMINUMA」でもち直してそのまま「女風呂」で沸かせたものの、名曲「サヨナラ生活」の前半でまたピッチが危ういことに…。だが途中で持ち直して歌いきり、そしてマントショーへ突入。

とまあ、そんな感じでちょっとハラハラする場面もあったのだが、新曲・初披露曲をたくさん聴けたし、安藤さんの新しい動き(フォーやら2回転やら)もあったし、先述したように2014年の新しい型を示して見せてくれたことでわしゃ満足。

次回は7月に下北沢であるとのこと。ぶわ~っとたのんます。

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↑モミーさん曰く、とらわれた宇宙人的な。

  1. 2014/07/11(金) 17:33:12|
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「元祖!ザ・タコサンアワー」東京編@下北沢・mona records

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12月27日(金)

ザ・たこさんワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」東京編@下北沢・mona records。

大阪は十三で毎年暮れに行なわれているザ・たこさんの長尺ワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」。
これを観たけりゃ大阪に行く必要があったわけだが。
今年は念願叶って、遂に東京でも初開催。
そりゃあ、めでたいこってす。
これもあれですね、2013年のザ・たこさんの活発だった動きの成果ということですね。

というか、思えば2013年は東京にいながらザ・たこさんの長尺ワンマンを2度も観ることができたのだ。
ほら、6月に国立・地球屋で女風呂12インチのレコ発ワンマンがありましたから。
年に2回も関東での長尺ライブ。
喜ばしい限りです(これを機会に、毎年恒例にしていただきたい!)。

しかも今回の場所は我が町・下北沢。
会場はmona recordsさん。
ウチから歩いて10分で行けちゃうご近所さん。

聞けばザ・たこさんがmonaでやるのは、初めてかと思いきや2回目なんだそうで。
10年近く前、まだいまのようにカフェとライブスペースが分かれてなかった頃にやったことがあるのだそうだ。
というわけで、約10年振りのmona帰還。
ぼく的には、ザ・たこさんのメンバーやいつもの大阪の面々が下北にいるというだけでなんだか不思議な気分でした。

さて、以前からのたこ好きのみなさまはもちろん、今年ザ・たこさんを好きになった人も多く集まったようだったこの日のワンマン。
始まる直前から熱気ムンムン。
予定の開演時間を少し過ぎた頃、パ~パラッパ・パッパッパといつものバーケイズ「ソウルフィンガー」がかかって、いよいよ演奏者3人の登場だ。

そしてこの夜も“たこ板”を持って飛び出してきた煽り役はMCキチュウ。
「もっとこいよ~」と煽るだけ煽っておいて「OK、ゆっくりいこうぜ」と諭す、どっちやねん?!のその感じも板についてきた。
彼自身が楽しんでいるのがよく伝わってきて、まわりを見ればみんないい笑顔。
キチュウくんのそのいい働きで会場はたちまち熱気を帯びた。

そんななか、彼の呼び込みでいよいよ悲しき怪人こと安藤さんの登場。
この日はマスク2枚被り(マスクをとったらまたマスク!)で沸かせ、そしてライブ本編がスタートした。

この日のセトリは以下の通り。

(前半戦)Sピット~ラブアタック~ロクシマ~レッツダンス~テーマ~イサホイ~(Make it)FUNKY TENGA※投げ込み5本~ヤンタン~ダニエルさん~純喫茶~コッチマーレー~首回転~便秘気味~稲妻~ヤンタン~鯖完全版※生鯖使用。
(後半戦)真夜中~殺し屋~スモーキン爺~中之島~上沼~三本間~初期のRC~バラ色~いつから~ヤンタン~G馬場~女風呂※マントショー~鯖PT2
(延長戦)ヤンタン~グッとくる~人生~テーマ
(再延長)ヤンタン~ナイスミドル~テーマ
以上、生聞180分!

まずは本編初っ端が1stアルバムからの「レッツ・ダンス」だったことにかなり驚いたわけだが、その後もこの日はレア曲多数。
「イサホイ=シティ」も「ダニエルさんはペンキ塗り」もけっこう久々に聴いた気がしたが、何よりTENGA5本投げ込みありの「(Make it)FUNKY TENGA」からの「ダニエルさん」に続いて、ボッサ風のあのイントロが聴こえてきたときには思わず隣で観ていた熱心なたこ好きと顔を見合わせ、ふたりして「おお~っ」と声を出しちゃったほど。
そう、まさかの「純喫茶レイコ」。これを聴いたのはたぶん『ベターソングス』を出したばかりのときの代官山LOOP以来だ。

「ダニエルさん」「純喫茶レイコ」と歌ものを味わわせたところから攻め曲「コッチ・マーレー」への場面転換も鮮やかで、続く「首回転」こと「Roll Your Neck」はいつにも増してくどく、また「便秘気味」から「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」への移行の仕方もかっこよかった(MG'sっぽい稲妻の前奏はやはり効果的)。
そして長尺ワンマンライブでしか聴くことのできない「五月のサバ・完全版」で、「キチュウ、アレ持ってこい」と安藤さん。アレ=生鯖。歌いながら鯖を宙に泳がせ、間奏で開き、そして頭の上に乗せて舞う安藤。鯖人間のできあがりだ。
沸きに沸くお客さん。
かくして前半戦は終了し、後半戦は遂に最新作『タコスペース』にも収録されることになった初期曲「殺し屋のテーマ」でスタート。
座頭市のようにフロアを歩き、ひとり、またひとりと目のあった観客を吹き矢で倒していく殺し屋・安藤。これも長尺ワンマンでしか観ることのできないお楽しみである。

「殺し屋」に続いては、新作『タコスペース』からこの日が東京初演となった「チェーンスモーキンな爺さん」。
これ、新作のなかでぼくが一番好きな曲で、ライブで聴くのを楽しみにしていたのだ。
ライブ用アレンジはなかなかよかった。が、意外と高いとこで歌い通すこの曲で、安藤さんの声は掠れてしまい、やや苦しそうでもあった。
歌ものが続き、続いてこれまた聴けて嬉しかった名曲「中之島公園、16時。」。いつ聴いてもいい曲!

続く「KAMINUMA」では思ってた以上にドカンと笑いが起こる。この曲、ライブでの受けが非常にいい。「犬洗い一匹百円」でやってたRUN-DMCポーズでキメる安藤に大きな拍手が起きたりも。
そこから、これも久々の「三本間に挟まれて」へと続く流れもまたよかった。

そしてギターの山口さんが歌う人気曲「『初期のRCサクセション』を聴きながら」へと続いたのだが、途中、山口さんが歌の入り場所を見失い、珍しく一回切って再びやり直し。
いままでザ・たこさんのライブを何十回と観てきたが、こんなことは初めてだ。

この「初期のRC」のやり直しはしかし、結果的にこのあとの数曲にいい効果をもたらしたようだ。
続く「バラ色の世界」。そしてこれまたずいぶん久々だったバラード「いつからこんなに」。
安藤さんの歌唱っぷりが明らかにそれまでと変わった。
歌への集中力がグッと高まったように見えた。
特に「いつからこんなに」はものすごく気持ちがこもっていた。
この日、もっともぼくの胸に響いたのがこの「いつからこんなに」の安藤さんの歌だった。
(これは恐らくいいテイクになったはずなので、ぜひライブ盤に入れてほしい)

火がついたまま「G馬場」こと「BLUE MOUNTAIN BLUES」、そして「女風呂」にて本編締め。
アンコールではこれまた久々に「グッとくる」が聴けたのも嬉しかった。「な~みだ~が~」と一緒に歌いながら、ああ、いい曲だよなぁと改めて。
そして、「我が人生、最良の日」。「今夜は最高!」「今夜も最高!」と強い気持ちで何度か繰り返す安藤さん。
拍手と歓声はやまずダブルアンコールとなって、「ナイスミドル」と「テーマ」で180分の長尺ライブを締めたのだった。

「レッツ・ダンス」始まりという意外性もさることながら、それにも増して「ダニエルさんはペンキ塗り」「純喫茶レイコ」「チェーンスモーキンな爺さん」「中之島公園、16時。」「バラ色の世界」「いつからこんなに」「グッとくる」など歌ものメインの展開がやけに新鮮だった初の「ザ・タコサンアワー」東京編。
前半戦もよかったが、安藤さんの調子的には後半戦……特に「バラ色の世界」から急激に調子があがりだし、歌に気持ちがこもり、太い芯が通り始めたのがよくわかった。
繰り返すが、特に「いつからこんなに」の歌いっぷりは素晴らしかった。
「グッとくる」にもまさしくグッときた。

ライブが終わってすぐに観客の残るなかに出てきたメンバーたち。
安藤さんがまずぼくに言ったのは「もっといいライブがやれる!」ということだった。

ぼくには安藤さんのその言葉の意味がよくわかった。
確かに前半と後半では歌への集中…入り込み方がだいぶ違っていた。
楽屋で話した安藤さんは反省点を多く口にし、歌に入り込めるまでに時間がかかった自分に対して悔しさを滲ませていたようだった。

がしかし、それでもいいライブだったことは間違いない。
ライブは観客によって作られるもの…とはよく書いてることだが、この日の観客は心の底からザ・たこさんを愛する人ばかりで、初めから終わりまで実に空気が濃かった。
特に退場時や延長戦の再登場時、メンバーたちに熱い拍手をおくってるみんなの笑顔はキラキラ輝いていて美しかった。

吉永さんのドラミングにも熱がこもっていた。
オカウチくんはなんと「五月のサバ」の演奏途中に左腕を脱臼するというハプニングがあったようだが、メンバーにもそれを気付かせることなく弾き通した。
キレキレのギターを弾いてた山口さんはこの日のお客さんの熱さに胸うたれたようで、終わってから「ホンマに嬉しい。来年はもっともっと頑張らんと」と言っていた。

三田の無限大フェス、クアトロのワンマンを始め、あれやこれやでザ・たこさんと共に胸を焦がした2013年。
その締めは、ぼくにとっても、恐らくメンバーにとっても、しっかり2014年へと繋がるものになった。

翌日、ザ・たこさんはホームとなる大阪・十三のクラブウォーターで、恒例の投げ銭ワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」を行なった。
ぼくは今年は行けなかったのだが、どうやら入場規制がかかって入れなかった人もいたほど大勢集まり、大盛況だったようだ。

そしてその翌日には神戸のチキンジョージにて、BLACK BOTTOM BRASS BANDらと年内ライブ最終戦を行なった。
この3連ちゃんでザ・たこさんの熱き2013年が終了した。

その翌日、安藤さんからメールをもらった。
「僕の中の今年のベストライヴは一昨日のウォーター投げ銭ワンマンとなった次第です。ライヴ盤、期待してください!」とそこには書いてあった。

観に行かなかったことが悔やまれるが、そうして2013年の終わりに自身のベストライブと思えるものがやれたというそのことを、ぼくも嬉しく思う。
既に安藤さんのツイートで発表されている通り、このザ・タコサンアワーの2日間はなんらかの形でライブ盤化されるそうだが(詳細は年明けに発表)、そりゃあ期待しないではいられない。

2014年。
21年目のザ・たこさん。
なんと無限大記念日2も早々と発表されたことだし。
さらなる大躍進を期待しましょう!!!

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  1. 2013/12/31(火) 11:32:03|
  2. たこさんのらいぶれぽ
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特集「結成20周年のザ・たこさん」、アップされました。

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年の瀬ですなぁ。
ザ・たこさんの結成20周年イヤーもぼちぼち一段落。

2013年は初の12インチをリリースしたり、久々のアルバム『タコスペース』を発表したり。
手打ちで野外フェス『ザ・たこさんの無限大記念日』をやったり、渋谷クアトロワンマンを成功させたり。
TVブロス誌でクドカンさんと共に特集飾ったり、バリバラに出たり。
いろいろ楽しませてくれたザ・たこさんでした。
2014年もこの勢いのままブワ~~~っといっていただきたいものです。

と書きつつ、まだ2013年は終わっちゃいない。
ザ・たこさんにとっても我々たこ好きにとっても実に重要なライブがまだありますよ。

そう、元祖!ザ・タコサンアワー。
毎年暮れにホームでもある大阪・十三クラブウォーターでやっている長尺ライブです。

今年は12月28日(土曜)にいつも通り大阪・十三のクラブウォーターでそのノーチャージ投げ銭ワンマンが行なわれるわけですが。
なんと初めて「元祖!ザ・タコサンアワー」の東京編も開催されるという。
日にちは大阪の前日となる12月27日(金曜)で、場所は下北沢のモナレコードさん。
こちらは投げ銭ではないのですが、前売¥2000 / 当日¥2300という破格のお安さ。
これでザ・たこさんの長尺ライブが観られるんだから、行かない手はありませんぜ、お客さん。

その上なんと、この2日間はライブ・レコーディングが行なわれるとのこと(詳細は年明けに発表)。
いろいろ楽しみじゃあーりませんか。

詳しくはこちら。


で。そんなザ・たこさん。
musicshelfさんで特集記事がどどーんとアップされました。

題して「結成20周年のザ・たこさん」第3弾。

第1弾で女風呂12インチに関してなどの首脳会談。
第2弾でアルバム『タコスペース』が出た際のメンバー全員インタビュー。
と、続けてやってきたわけですが、今回の第3弾はさらに濃厚。大ボリューム。
我が友であるライター・染野氏による「無限大記念日」と渋谷クアトロワンマンの振り返りレポから、安藤さんと山口さんのプレイリスト「宇宙を感じる10曲」まで豪華4本立て。
ワタクシ内本は「ザ・たこさんの名曲と共に振り返る20年!」と題して、4人にそれぞれザ・たこさんの名曲10曲を選んでもらい、それについての話を聞いてます。

こちらからどーぞ。
「結成20周年のザ・たこさん」


因みに特集第1弾…12インチ・アナログ発売記念!!で首脳会談はこちら。

特集第2弾…5thアルバム『タコスペース』インタビューはこちら。

そして、BARKSさんに掲載された渋谷クラブクアトロ・ワンマンのライブレポはこちらです。


それではみなさん、今週27日に下北沢モナレコードでお会いしましょう!


  1. 2013/12/24(火) 12:31:11|
  2. たこさんにゅーす
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結成20周年&ニュー・アルバム『タコスペース』発売記念ライブ@渋谷クラブクアトロ

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10月2日(水)

結成20周年&ニュー・アルバム『タコスペース』発売記念ライブ@渋谷クラブクアトロ。

ザ・たこさんがクアトロでライブをやる。
その話を聞いたとき、これはいい展開だな、大きなステップアップであり“これから”に繋がる展開だなとぼくは思った。

ここ数年の東京公演はというと、もっとも多かったのは代官山のLOOP。
または新宿の紅布。
あとはちょっと離れたとこで国立の地球屋とか所沢のMOJOとかだった。
それぞれいいハコで、ぼくも好きな場所だし、紅布や地球屋やMOJOなんかはザ・たこさんとの相性も非常によい。
地球屋では今年、ザ・たこさん史に残るだろう感動的な長尺ライブ「たこさんアワー」もあったが、あれはあの場所だったからこその盛り上がりだったとも思えたものだった。

ただ、もとからのファンにはいいが、ちょっと興味があるから観てみよっかな…という程度の(都内に住む)一見さんにとっては、国立や所沢はやや遠い。
代官山は代官山でいいが、ザ・たこさんというバンドとのミスマッチ感も否めない。

20周年というこのタイミングで、もっとザ・たこさんというバンドを多くの人に知ってもらうためには、ライブハウスやクラブが密集している下北沢か渋谷でもやるべきだと。
ずっとぼくはそう思っていて、それはメンバーに言ったこともあった。

渋谷クアトロともなれば、まず何よりアクセスしやすいし、歴史も知名度もある。
キャパ的にも一体感の生まれやすさといった面でも申し分ない。
熱心なファンではないけどちょっと興味があって一度試しに観てみたい…という人も行きやすい。
それこそTVブロスの宮藤官九郎さんとの対談で初めてザ・たこさんを知ったという人がライブを観に行くにはちょうどいい場所で、だからクアトロでのライブが決定したと聞いたとき、「やった!」とぼくは思ったのだ。

しかも、ずいぶん前からザ・たこさんを支持してくだっている渡辺祐さんがDJをやり、レーベル・メイトのオーサカ=モノレールがオープニングアクトを務める。
さらにはゲスト・ギタリストとして、同じくずっとザ・たこさんを応援し、ライブもよく観に来られているグレート義太夫さんと宮藤官九郎さんが参加するという発表も。
これなら熱心なたこ好き以外の人にも十分アピールできる。試しに一度観てみたいというぐらいの人の足を動かすことができる。
そう思ってぼくはワクワクしていたのだった。

ただ、クアトロでの結成20周年ライブだからといっても特に変わったことはせず、ザ・たこさんはいつも通りのライブをやるだろうとぼくは考えていた。
「特別変わったことなどせず、彼らはいつも通りの気持ちでライブをやるだろう。いつも通りがいつも最高なので今夜も最高になるだろう。でもいつも通りにやっても今夜は特別なライブになるだろう」と、ライブの数時間前にツイッターでもつぶやいた。
そう思っていたのだ。

結論から書くとこの日のライブ、いくつかの意味においていつもの通りではないものだった。
いままでぼくが観てきたザ・たこさんのライブとは違う景色がそこにあった。
ライブはナマモノだから1回1回違ってて当たり前だが、それにしてもこの日のザ・たこさんは新しい景色を見せてくれた。
9年間追いかけてきたぼくにとっても発見が多く、いつもとは異なる種類の昂揚があったライブだった。

これは予想した通りだったが、観客は大きく分けて2種類の人たちだった。
ザ・たこさんのことがずっと好きで好きでしょうがない人たち。
それから、つい最近知って興味をもった人たち(恐らくは主にTVブロスの宮藤さんとの記事で知った人たち。あるいは以前から名前は知っていた、またはCDは聴いていたけどライブを観るのは初めてという人たち)。
実際、会場で会ったぼくの知り合いにも「CDは聴いてたけどライブを観るのは初めてなんですよ」という人がいたし、なかには宮藤さんを始めゲストもたくさん出て面白そうだから観に来たという人もいた。

ザ・たこさんのライブの凄さをよくわかっているファンたちはフロアの前のほうに集まり、
後方では初見の人たちが大勢見ていた。
(って、別にひとりひとり確かめたわけじゃないけど、それは顔とか反応を見てればわかる)

開演前に祐さんがDJをし、モノレールのライブは7時半過ぎに始まった。
そして8時半頃だったか、この夜の主役、ザ・たこさんのライブがスタート。

メンバー登場時の曲からしてこの日は異なり、バーケイズの「ソウルフィンガー」ではなく、記憶に間違いがなければ確か全日プロのテーマ(馬場登場曲)が流れていた。

さて、この日のセトリは以下の通り。
Sピット〜ロクシマ〜ナイスミドル〜テーマ〜稲妻〜ヤンタン〜スモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロ(義太夫さん入場)〜サイレン〜ゴリラ〜ヤンタン(義太夫さん退場)〜TENGA〜上沼〜雨あがりのイントロ(宮藤さん入場)〜初期のRC〜レバー〜ヤンタン(宮藤さん退場)〜G馬場〜女風呂(マントショー)〜鯖PT-2。
延長戦:ヤンタン〜ビューティフル・サンデー(田中星児さん歌唱)〜ケンタッキー(全出演者セッション)
再延長:ヤンタン〜人生〜テーマ。以上、生聞105分!

山口、オカウチ、吉永の演奏でいつものように始まり、たこ板を持ってまずステージに出てきたのは「無限大記念日」に続いての連続登板となるMCキチュウだ。
三田のときよりもリラックスして彼自身が楽しんでいるのが表情から見てとれた。
(お疲れ! キチュウくん。いい煽りだった!)

そしていつものように安藤呼び込みコール。
と、客席後方(会場の入り口のほう)から現れたのがマスクマン=安藤で、観客の波をかきわけてステージへとゆっくり近づいていく。
その様にどよめきが起こり、会場の熱が一気にあがる。
安藤さんのマスクは「無限大記念日」のときと同じ20周年特別仕様のそれだった(当ブログの前の記事の写真参照)。

安藤さんがステージにあがり、ライブ本編は「ナイスミドルのテーマ」からスタート。
お馴染みの曲とあって前方の客たちは「ナイスミドル~!」と合わせて声をあげ、後方の初見の客からは黄色いポロシャツ部分や親子丼・立ち食いの部分で笑いがおきる。

だがしかし……どれだけの人がそのことに気付いたかはわからないが……安藤さんの声の出方がいつもと違っていた。
掠れる場面があり、いつものように正面からズドンと響いてこないところもあって、どうやら喉の状態が本調子じゃないようなのだ。
この大事な日に……と、みんなが盛り上がりまくっているなか、ぼくは少し不安を覚える。
安藤さんの声、最後まで持つだろうかと心配になる(そんな不安を感じたことはいままで観てきてほとんどなかったのだが)。
また出音のバランスも最良ではなかったように感じられた。
どこがどうとうまく説明できないが、いつものライブの出音に比べるとちょっとだけ耳触りがよくないように思えたのだ。
ただまあ、気にならない人には気にならない程度のことであり、それよりもパフォーマンスの熱そのものが勝ってはいたので、そのへんに違和感を持った人はたぶんほとんどいなかったとは思うけども……。

さておき、ライブは「ナイスミドルのテーマ」から「ザ・たこさんのテーマ」へといつものように進んでいき、次に演奏されたのが三田でもやった「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」!
三田のときと同じようにMG'sっぽい(クロッパーっぽい)ギターの始まりから一気にテンポが早くなる展開の仕方で、やっぱりこの曲、めちゃめちゃ燃える。
因みに安藤さんが「グッモーーニン」のときに手をヒラヒラさせるアレはブルース・ブラザースが「ソウルマン」でやるのと同じ動きだが、そんなことは知らずとも合わせて手をヒラヒラさせたくなるキャッチーさがある。

さて、いつもと大きく異なっていたのはここから。
山口さんがいきなりディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のあの有名な前奏を弾き始めた。
そして安藤さんの口からひとりめのゲストの名が告げられ、その人が登場。
グレート義太夫さんだ。

ヴァン・ヘイレンTシャツを着た義太夫さんがギターで加わって初めに演奏されたのは、「サイレンが鳴った。アンパイア出動」!
もともとは『フォンク兄弟』の収録曲だが、マキシシングル「チャンヂャ&キムチ,orDIE」にグレート義太夫リミックスで収められてもいた曲だ。
ライブで聴くのはいつ以来だろう?っていうくらい久しぶりに演奏された曲だったはずだが、義太夫さんのギターがロック的に歪ませた音だったことも手伝って、ここではやけにヘヴィなあり方となっていた。
初めてザ・たこさんのライブを観に来た人はこの曲の印象だけで、こんなにロックなバンドだったのかと感じたかもしれない。

さらに義太夫さんのギターで「ゴリラの息子」へと続き、ますますヘヴィな展開に。
「ゴリラの息子」のヘヴィ・ファンク的なあり方は、ぼくは個人的に大好きなのだが、現在のザ・たこさんの(安藤さんの)モードから考えるとこの曲をセトリに加えたのは意外だった。
そう思ってあとで訊いたところ、これは義太夫さんのリクエストだったそうだ。
いや、でも、これが聴けたのは意外だったがぼくは嬉しかった。

続いてTENGA2本持ちで、「(Make it)FUNKY TENGA」。
そして無限大記念日でもやった「KAMINUMA」の歌入りバージョン。
三田のときと同じように、安藤さんは「犬洗い一匹百円」でもやってたオールドスクール・ラップ的な手の動きで「KAMI!」「NUMA!」「相談員!」とやり、先日『バラエティー生活笑百科』を卒業した上沼恵美子に感謝の一言。
ここ、えらくウケてましたな。

続いてふたりめのゲスト・ギタリスト、クドカンさん入場。
宮藤さんはジーン・シモンズTシャツを着ていたが、それは吉祥寺で初めて安藤さんと山口さんが宮藤さんに遭遇した際、酔った安藤さんが「これ、洗っても洗っても臭いんです」と言いつつ宮藤さんに渡したものだ(このエピソードはTVブロスに載ってましたね。わざわざそのTシャツを着てくるあたりの宮藤さんの男気にグッとくるぜ)。
そこで山口さんのギターによって鳴らされたのは、宮藤さんも安藤さんも山口さんも大好きだったRCサクセションの「雨あがりの夜空に」のリフ。
かつて清志郎追悼ライブでこの曲をまるまる正面からやったこともあるザ・たこさんなので、そうか、久々にこれやっちゃうか…と思ったら、イントロだけでとめて、そこから「“初期のRCサクセション”を聴きながら」へと展開。
こういうとこ、粋やね~。

で、宮藤さんのギターでもう1曲。
これが何かといったら、これまた意外な「レバー・フォーレバー」だった。
どうしてぼくが意外に思ったかというと、この曲と同種のヘビー・ファンク「ゴリラの息子」が既に演奏されていたから。
「ゴリラ」をやるなら「レバー」はないなと思っていたからだ。

「サイレンが鳴った。アンパイア出動」。それに「ゴリラの息子」と「レバー・フォーレバー」。
こういうヘヴィというかダークというか泥臭い重量級の曲を、20周年記念のめでたいライブでこんなにやるなんて誰が思うだろう。
ぼくとしてはまったくもって予想外であり、その大胆不敵さに唸ってしまった。

さらにザ・たこさん史上初の全編四つ打ち曲「G馬場」こと「BLUE MOUNTAIN BLUES」、そして「突撃! となりの女風呂(On A Blow)」からのマントショーで本編の締め。

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鳴りやまない拍手に応えての延長線では、これまた本当のサプライズ。
まずオーサカ=モノレールのメンバーがステージに出て来て、続いて「無限大記念日」に出演して大いに沸かせた田中星児さんがここにも登場したのだ。
あとで聞いたところでは、三田「無限大記念日」の星児さんご自身の手応えから「クアトロでも歌いましょうか」という話になって再び実現の運びになったとか。
曲はもちろん「ビューティフル・サンデー」。
三田のときと同様、星児さんは若々しい笑顔と伸びのある歌声で「ビュ・ビュ・ビューティフ~た~こさ~ん」と歌い、観客も手を大きく振りながら大合唱!
このときの圧倒的な多幸感は、そう簡単には忘れられない。

そして出演者全員揃っての「ケンタッキーの東」セッションでとどめ。
なんという祝祭ムード!
安藤さんは「もっとグルーヴしようぜ」と吉永さんを煽り、山口さん、オカウチくんにもソロを弾かせてフィーチャーした。

こうして延長戦も終わったが、それでも“あの曲”を聴かないことには帰れない。
20周年を祝うにもっとも相応しい曲。
三田でぼくたちが感動して泣いてしまったあの曲。
そう、「我が人生最良の日」だ。

で、再延長。
人生ワンダフォー!と、安藤さんの歌に合わせてダブルピースを高く掲げる大勢の観客を観ていたら、この会場にいる人全てが昔からずっとザ・たこさんを好きだったんじゃないかと、そんなふうにも思えてしまった。

気が付きゃ実に105分。
いつもとだいぶ異なる運びではあったが、最後をしっかりまとめて大団円。

それにしても、20周年記念でありながら実に攻めの姿勢が見えた内容だった。
このようにゲストを迎えてのライブは実に10数年ぶりだったそうだが、それにしても単にお祭りムードにするのではなく、選ばれた曲と構成に大胆さが表れていた。

105分もやったのに、スロー曲もミディアム曲もひとつもなし。
「いつからこんなに」も「ダニエルさんはペンキ塗り」も「猪木はそう言うけれど」も「愛の賛歌」もやらず。
「サヨナラ生活」も「グッとくる」も「モ・ベターライフ」も「バラ色の世界」も「漂流記」もやらず。
所謂“歌もの”曲はほとんどなく、ザ・たこさんの“あったか”サイドやポップ・サイドは見せずにファンクとロックでゴリゴリに押し切ったのだ。

20周年ライブとあってもっとこうベストセレクション的な内容になるかと思ってたが、それはいい意味で完全に裏切られた。
特に(さっきも書いたが)「ゴリラ」と「レバー」の両方をやったことには吃驚した。

「無限大記念日」は王道選曲で20周年を祝い、観客もメンバーたちも一緒にそういう気持ちになった幸福なライブだった。
が、クアトロはゲストを呼んでの祝祭ライブの体裁をとって一見さんへのサービスをしながらも、選曲的にはけっこうマニアックというか意外な構成でファンク中心に行く攻め攻めのライブだったのだ。

で、ぼくはといえば、まさにこういうところがザ・たこさんというバンドのかっこよさだよなと思ったりも。

ところで、喉の調子が悪そうでぼくが不安を覚えた安藤さんの声はその後どうだったかというと。
最後までもった……というよりは、前半よりも後半のほうがむしろよく出るようになっていた。
最良ではなかったけど、でも安藤さんは一歩もひかずにストロングスタイルで激しくシャウトし、それに対しての観客の熱もあって、結局は勝利をおさめた。
前半にあった出音の違和感も、後半で安藤さんの声が強くなっていくに連れてなくなった。
やっぱ、すげーやとぼくは思った。
安藤さんはあとで「いやもう、お客さんのおかげですわ」と言っていた。

また、義太夫さんとクドカンさんはそれぞれのスタイルでかなり自由にギターを弾いていた印象だったが、山口さんのそこへの対応力にも唸らされた。
もちろん、吉永&オカウチのリズム隊もだ。

そんなこんなで20周年にしていままで観たことのなかったあれこれも見せつつ、バンドの底力を感じさせたクアトロ・ライブ。

ところで終演後には物販コーナーの前あたりでメンバーたちが大勢の観客からサインを求められ、その時間はずいぶんと長く続いていた。
それもまた、これまであまり目にすることのなかった新鮮な景色であった。

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↑打ち上げにて。20年やってきた両雄と義太夫さん。


ps.
終演後、新宿の「たんぽぽ15歳」と会ってちょっと話した。
「今日はおとなしかったじゃないですか」と言ったら、「今日のお客さんの盛り上がりを見てたらもう私はおとなしくしててもいいと思って」「私の役目は売れる前のバンドを盛り上げることだから」と言っていて、ステキだなと思いました。

  1. 2013/10/07(月) 13:50:25|
  2. たこさんのらいぶれぽ
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「ザ・たこさんの無限大記念日」(後編)

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9月28日(土)

「ザ・たこさんの無限大記念日」。

オーサカ=モノレールが演奏し、ザ・たこさんの安藤&山口がコーラスをし、田中星児さんが「ビューティフル・サンデー」を歌う。
そんなふうに賑々しく始まった無限大記念日。

そのままオーサカ=モノレールのステージへとなだれこみ、そこからギターパンダ、USE、モアリズム、マキタスポーツ、チャラン・ポ・ランタンとライブは続いていった。

演奏も動きも全てビシッときまるモノレールは、ああ見えて野外が似合う。
深夜のクラブでのライブはもちろんいいに決まってるが、ヨーロッパのフェスに数多く出演している彼らは野外におけるファンクマナーをよく心得ている。
過去、ぼくもライジングやらフジやらいろんなフェスで観てきたが、この日のステージ運びもさすがだったし、日差しを浴びながらファンクに身をゆだねるのはやっぱり実に気持ちよかった。

カルピス・プレスリー衣装のギターパンダこと山川のりをさんはくどいほどの天丼ダジャレ・ギャグと胸に響く歌(特に歌詞)とのバランスがこの日も絶妙で、笑いながらもじんわり沁みた。
そういえばモノレールしかりザ・たこさんしかりチャランポしかりモアリズムしかりマキタスポーツしかり、この日の出演者は笑いの要素も持ち込みつつ音楽表現する人たちばかり。
そう、笑いは大事。って改めて書くまでもないけれど。

そういう意味で、今年結成させたバンドUSEはこの日の出演者のなかでむしろ異色だったが、パワフルかつ情熱的にロックを響かせた。

モアリズムはこの日もお洒落感と泥臭さがいい塩梅の大人なステージ。あとで聞いた話では、この日観たなかでモアリズムが特によかったと言ってた人も多かったそうだ。
そういえばぼくが都内で初めてザ・たこさんを観たときのイベント(7~8年前の青山・月見ル君想フ)に出てたのがモノレールと、モアリズムの前身バンドであるカリフラワーズだったっけ。

マキタスポーツはオリジナル曲と替え歌ネタもの曲を混ぜたステージ。こんな山奥だからということでいつも以上にJ-ポップに対する毒気が放たれていて痛快だった。
そんなマキタスポーツとザ・たこさんは長いつきあい(以前はけっこう一緒にイベントにでてたりしてたものだった)。
ザ・たこさんに対する敬意が表れたマキタスポーツさんのこの文章は、ザ・たこさんファンは必読です。
マキタ学級(マキタスポーツ)facebookより。

チャラン・ポ・ランタンは……いやもう、トリ前に相応しいステージだったと言っていいでしょう。
今回はドラムのふーちんを加えたチャラン・ポ・ランタン・マーチで出演。
観る度いろんなところに感心させられるチャランポだが、この日はなんといっても、ももちゃんの芸人魂的なところに感服した。
まず、ももちゃんは頭にタコをつけてステージに登場し、うにょうにょとタコの動きを手で表現しながら歌い始めた。
途中、前のほうの観客に物販Tシャツを強引に買わせたりもしながら楽しくステージは進んでいったのだが、この段階ではまだステージ前はそれほど混みあっている状態ではなく、後ろの方でのんびり寝っ転がって観ている人もけっこういた。
と、みんなもっと前のほうにおいでよ~、といった感じで訴えるもも。
それでものんびり観ている人が多いので、後半では歌いながらステージおりて観客のなかに分け入り、そして向かって左側の高台にのぼって歌いながら煽る。
まぁ、ここまでならまだそう珍しくない光景ではある。
だが終盤、それでものんびり観ている観客を見て、彼女のなかでカチッとスイッチが入ったのだろう。
今度はステージ横にあるハシゴをよじ登り、その上のほうでアンバランスな体勢ながらも観客のほうを向いて煽りだした。
なんとしても盛り上がっている状態にしないと気が済まない。そういう状態を観ないことには帰れない。
そのあり方はロック的というかプロレス的というか。
ある意味、泉谷しげるに通じるような。またはある意味、外人レスラーに通じるような。まさにパフォーマンスと呼べる種類のもの。
いやまったく、てえした根性だ。
これだからチャランポのライブはやめられねぇってんだ。

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↑ももちゃんが頭につけてたタコさん。チャランポのライブ後はザ・たこさん20周年ライブの守り神のようにちょこんと座ってました。

さて。さてさてさてさて。
そんなこんなで、いよいよこの日の主役、我らがザ・たこさんの登場である。
気がつけばそれまで後ろのほうでのんびりくつろいで観ていた人たちもみんなステージ前に集まってきている。
いつものように山口・オカウチ・吉永の3人によるSピット~ラブアタックで始まり、弾け出るようにMCキチュウがたこ板を持ってステージへ。

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そして煽るだけ煽ってから、「おっともうひとり、あの男がいないと始まらないぜ~」と安藤コールを観客に求め、客たちが演奏にあわせて「アンドー! アンドー!」とコールするなか……。
後ろを振り返って目をこらしてみると、真っ暗な山の上のほうから何やら光る物体がおりてくる(暗がりなので、初めはただ上のほうが光っているだけの謎の物体といった感じだった)。

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ステージに近づき照明に照らされると、それが悲しき怪人・安藤であることを多くの人が理解し、場は騒然。
いつものマスクの上にさらに華美に飾られたミル・マスカラスふうのカブリをつけた安藤は、覆面レスラーのなかでもかなりの親玉格のよう。
あるいはワイルドマグノリアス的というか、マルディグラ・インディアンのようにも見えなくない。
なんたって20周年。覆面も特別仕様というわけだ。

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そうして始まったこの日のザ・たこさん。
セットリストは以下の通り。

Sピット〜ラブアタック〜ロクシマ〜女風呂〜テーマ〜稲妻〜上沼〜ヤンタン〜猪木〜ヤンタン〜G馬場〜ケンタッキー〜鯖PT-2◎延長戦:ヤンタン〜人生〜テーマ。以上、生聞60分!

それは「ザ・たこさんのテーマ」でいつものようにオカウチくんと山口さんが安藤さんの前に立ちはだかったときのこと。
曲間でオカウチポテトは、大声でこう叫んだ。
「オレが主催者だぁ------------っ!!」
それはこのブログの前々回(「無限大記念日への道」)で書いた通り、このフェスをやろうと去年思いつき、あれこれの打ち合わせを重ね、様々な苦難も乗り越え、私財も投げうってようやくこの日を迎えた彼にとっての、まさに魂の叫び。
裏方に徹してここまでやってきて、そしてこの瞬間だけは溜めていた全てを吐き出してそう叫ばずにはいられなかったのだろう。
その叫びを心のなかで大きく理解しながら、しかし「それはわかるが…もういいじゃないですか」と北の国からの田中邦衛口調で受けて笑わせる安藤。
さすが。このあたりがバンドならではの呼吸だよなぁとか思ったりも。

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曲で新鮮だったのは、まず「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」だ。
稲妻フェスティバルの公式テーマソングということでこれまで同フェス以外では滅多にセトリに組み込まれることのなかったこの曲が、『タコスペース』に収録されたことによって新装復活。
しかもMG's的なイントロから一転してドラムが速いビートを刻んで始まるという、これも新しいあり方だ。
この「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」、ぼくのなかでは『タコスペース』での新バージョンを聴いてからグッと好き度があがった曲。
なんならシングルカットしてFMでガンガン流れたりしたら多くの人をハッとさせることができるのに…とか妄想してたぐらいキャッチーで最高だとぼくは思う。

また『タコスペース』からもう1曲、「KAMINUMA」がCDと同じ歌入りバージョンで披露されたのも新鮮だった。
ここ最近は安藤登場前の開幕曲としてインストで演奏されることが多かったが、歌入りで聴いたのはこの日が初めてだ。
途中の「かみ!」「ぬま!」「相談員」というところの安藤の手の動きはRUN-DMC的なオールドスクール・ラップのそれで、かつて「犬洗い一匹百円」で用いていたスタイル。
そういや、しばらく聴いてないな「犬洗い一匹百円」。昔のライブでは犬洗いコールが起こったりもしていたもんだったけどな。と、懐かしくなったりも。

因みに「KAMINUMA」で仁鶴師匠が安藤に憑依した流れから、「これうまいわ~」の鶴瓶も。
山口さんのメガネをかけた安藤に鶴瓶師匠が憑依した。(って、これだけ読んでても意味わからんすね・笑)

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初期の名曲「猪木はそう言うけれど」も、20周年を祝うこの場に実に相応しかったと思う。
イントロ部分で「馬場がいるから猪木がいる。猪木がいるから馬場がいる。馬場と猪木がいるからザ・たこさんがある」と安藤。
この言葉と歌唱と歌詞がいつにもましてグッと響いてきましたな。

そして猪木をやるなら馬場もやるということで馬場さん憑依からの「BLUE MOUNTAIN BLUES」。
最後は「ケンタッキーの東」、からのマントショーで、押し寄せる大波のごとき盛り上がりに。
この繰り返されるマントショーの段階でもう、安藤さんに群がるみんなの興奮した様子を見ながら、そしてみんなの安藤コールを耳にしながら、ぼくは相当グッときていた。
楽しい・面白いだけじゃない。
そこに渦巻いていたのは、安藤八主博という歌い手とザ・たこさんというバンドに対するみんなの愛そのものだったからだ。

そして鳴りやまない拍手と声援。
アンコールはもちろん、この曲。
「我が人生最良の日」!

これまで何度も歌われ、これまで何度も聴いてきて、その度にグッときたりしていたこの曲「我が人生最良の日」であったが。
この日この曲を聴きながらの感動は、ちょっとかつてないレベルに達していた。
言葉を並べたてるだけ野暮になりそうでアレだが、このときの3人の演奏とこのときの安藤さんの歌には、それぞれがそれぞれの長さでそれぞれの想いを持ちながらこのバンドをやってきて、客が多かろうが少なかろうがあっちこっちでライブをやってきて、そうしていま、この日この場所があるのだという、そんないろんな想いが込められていたようにぼくには感じられた。
ぼくはまだザ・たこさんというバンドを知り追いかけるようになって9年だが、少なくともその9年間のいろんな場面がこの曲を聴きながら走馬灯のようにグルグルまわっていた。
「のぼり坂のぼる~、夜空見上げる~」。
そのフレーズを聴きながら夜空を見上げたら涙がでてきた。

みんなが「人生ワンダフォー」と大声で叫んでいて、みんながダブルピースしながら腕を高くあげて、みんながザ・たこさんを好きだという思いを表わしながら、恐らくそのうちの多数の人がその人なりの「我が人生」をそこに重ねたりもしていたことだろう。

わからないけど、安藤さんも歌いながら目を潤ませているように見えた。
ぼくの涙はもうとまらくなっていた。
歌が終わって横を見たら「女風呂」12インチをリリースしたナグタイムレコードのごうさんも泣いていて、思わずふたりで抱き合ってしまった。

人生ワンダフォー。
嘘じゃないぜ~。

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↑こんな場面を観たのも、ぼくが観るようになった9年のうちで初めてだ。

アンコールも終えてひっこんだあと、このフェスの後半の司会を担当されたFM COCOLOの加美幸伸さんが再びバンドをステージに呼び込む。
袖でチャランポのふたりがローソクに火をつけたケーキがステージに運ばれ、「20周年おめでとー!」。
また、ザ・たこさんというバンドを発掘し、ザ・たこさんの全アルバムのミックスを手掛けてもいる元メンバーのマツケンさん(松田健)もステージにあがって「おめでとー!」。
安藤さんは観客らにお礼の言葉を述べ、「死ぬまで続けます!」と言って、メンバーひとりひとりに「な、続けるぞ!」。

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ぼくを含め観客の多くがステージの下で涙しているのと対照的に、メンバーたちはステージ上で本当に嬉しそうに笑っていた。
特に山口しんじは、そういえばこの日のライブでずっと嬉しそうに笑っていた。
泣き虫なのに泣かずにずっと笑っていて、それもなんだか印象的だった。

かくして8時間強に及んだ「ザ・たこさんの無限大記念日」は幕を閉じた。
会った何人かのたこ好き仲間たちはみんな目を赤くしていた。
けど、メンバーに会いにいくと、やっぱりみんな嬉しそうに満面の笑みを浮かべていた。
山口さんは「めっちゃ嬉しい」を繰り返し、安藤さんは「田中星児さんのおかげですわ」と言っていた。

シャトルバスが出てしまうというので急いで坂をくだる途中、ライトで道を照らしてくれているスタッフがいて、それはオカウチポテトだった。
彼はまたシャトルバスで帰る観客を自ら乗り場まで誘導して送り、「みなさんお疲れ様でした!」と言って去っていった。
ありがとー、オカウチ。
ようやった、オカウチ。
ユー・アー・ザ・マン!

そして、ありがとー、ザ・たこさん。

山口さん、安藤さんとは、いつからか明け方近くまで呑んでは“自主トレ”話やら音楽話やら人生観やらを酔ってグダグダ語り合うよな関係にもなったけど、ぼくはやっぱりこれからもずっと、ザ・たこさんのただのファンなんだ。
ファンとして、この日は最高に嬉しい1日だったんだ。

その日の朝に観た『あまちゃん』最終回じゃないけど、向こうに続いてく道がしっかり見えた夜だったよ。

ザ・たこさん結成20周年、心から「おめでとう!!」。

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↑想い出の一場面。セットチェンジの合間にステージの後ろで行なわれていた「悲しき怪人の悩み相談室」。

  1. 2013/10/04(金) 16:19:14|
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「ザ・たこさんの無限大記念日」(前編)

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2013年9月28日(土曜)。

ザ・たこさんの結成20周年を祝う野外フェス「無限大記念日」。

この日の前後は仕事を休み、ぼくはヨメやたこ好きの仲間らと前日の金曜午後に東京を出発。
そのまま兵庫県の三田市……ではなく、わりと近くの有馬温泉へと向かった。

ホテルに到着して、すぐに前祝いとばかりに三田牛などいただきつつビール飲んで、金泉と呼ばれる赤湯に浸かり、ゆったりぽかぽか。
「いよいよ明日だね~」ってな感じで期待に胸を躍らせつつ早めに就寝。

そして迎えた「無限大記念日」当日。
見事に快晴。
朝湯のあと「あまちゃん」最終回を噛みしめて見ながらちょっと泣き、朝食をいただいてから、いざ三田へ。
「あまちゃん」はそれはもう完璧と言っていい大団円で希望を感じさせながら終わったものだが、無限大記念日のザ・たこさんのライブもこのように未来へと続く感じになるのか否か。
そんなことも考えたりしながら、ローカル線でゴトゴトと…。

三田駅に着き、荷物をロッカーに預けてから予約してあった会場行きのバスの乗り場へ行くと、無限大記念日のポスターが目印のように貼ってあるところがあり、その付近に乗車待ちの客が数人。
おっ、ぼくが着てきたのと同じ「タコスペくん。」Tシャツを着てる女性発見!
バスに乗ったら乗ったで、そこには「女風呂」Tシャツを着てる人もいたり。
ああ、そうなんだ、このバスに乗ってる人はみんなザ・たこさんが好きなんだ。
たこ好きだけを乗せてこのバスは走るんだ。
そう思ったら、早くも気持ちが昂ってきちゃってね。
ひとりひとりに挨拶しに行きたくなったくらい(笑)
いや、もちろんそんなことはしないけど、そばの人たちがザ・たこさんの話をしてるのを聴き耳立ててニヤついたりはしてました。

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↑バスのなかにも無限大記念日ポスターが。

それはそうと、バスはどんどん山奥へ。
道は険しくなり、ずんずく秘境へと入っていく。
想像してたよりもずいぶん遠い。

で、ようやく到着。
バスを降りてちょっと歩いたら、もうそこがキャンプ場の三田アスレチックだった。

と、入口付近で車の誘導をしている背の高いスタッフがいて、よく見りゃそれはオカウチポテト!
この日の主役バンドのベーシストであり、このフェスの言いだしっぺであり、主催者である彼だった。

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そして今度は入口付近にポスターや案内の紙をガムテで張っているもじゃもじゃ頭の男が。
そう、ザ・たこさんのギタリスト、山口しんじである。

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少し話していると、なかから聴こえてきたのはニューオリンズ的なブラスの音。
BRITZ AND SQUASH BRASS BANSのウェルカム演奏だ。
ここまで来たのだという実感が一気に湧いて気持ちが昂る。
天気もいいし、最高だ!

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なかに入って進むと、物販コーナーが。
そこでTシャツやらを売っていたのは、そう、ザ・たこさんのドラマー、マサ☆吉永だった。
せっかくなので、記念に「無限大記念日」Tシャツのグレーを購入。

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オカウチポテト、山口しんじ、マサ☆吉永。
メンバーそれぞれがスタッフとして働いている。
実にこう、手作り感があって、いい感じ。
因みにあとひとりのメンバー、安藤八主博はというと……。

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ひとり、そば飯を喰らっておりました(笑)

会場の雰囲気は実にこうゆったりしてていい感じ。
木々が生い茂り、葉っぱが陽光に輝いている。
適当な場所に木のベンチもあったり。
キャンプ場ということで、まあ相模湖の「勝手にウッドストック」や長野県木曽郡の「木曽鼓動」なんかの雰囲気に近いと言えば近いか。

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会場のステージ向かって右手斜面の上のほうでは、絵描きの井上ヤスミチさんがライブペイントをやっていた。
イベントの時間をフルに使い、絵が徐々に変化していく様を見せながら完成へと近づけて行く公開制作。
この日の出演者がライブをやる毎に描き足され、ダンボールをつきはぎしながら、絵はどんどん大きくなっていくのだ。
真ん中にはザ・たこさんの安藤さんと山口さんが描かれ、安藤さんの顔型に穴があけられている。
誰でもそこに顔をはめることができるという、観光名所によくあるあの仕組みである。

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また、絵の左横には手作りのくす玉が。
「内本さん、やってみてくださいよ」とヤスミチさんが言うので、お言葉に甘えて紐を下に引っ張ってみた。
するとなかから「祝・20周年」と手書きされた垂れ幕がピラリ~ン。
同時にたくさんの葉っぱも落ちてきた。
その葉っぱを拾って見てみると、なんと1枚1枚が「タコスペくん。」のあの形に模られているじゃありませんか。
「今朝、早めにここに着いたんで作ってたんです」とヤスミチさん。尊敬! 愛だな~。

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そうこうしてたら、入口でウェルカム吹奏をしてくれてたBRITZ AND SQUASH BRASS BANSが、吹奏しながら坂をあがってきた。
セカンドライン・パレードの様式で客席を練り歩き、そしてステージの前へ。
今年のフジロックで観たザ・ホット8・ブラス・バンドを想起させるかっこよさだ。

BRITZ AND SQUASH BRASS BANSの演奏が終わると、オーサカ=モノレールのメンバーがステージで準備を始め、
フェス前半の司会者である、あうんさん・すうじぃがMCを。
そして、「無限大記念日」の開会宣言。これをマサ☆吉永氏が担当した。

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そしてオーサカ=モノレールの演奏が始まり、彼らをバックに登場したのは……そう、いきなり田中星児さん。
その登場の仕方に度肝を抜かれた。
なんと、ザ・たこさんの安藤さんと山口さん、そしてさっきまでライブペイントをやっていた井上ヤスミチさんが馬になり、田中星児さんは3人に担がれて歌いながら出てきたのだ。
その曲はもちろん、あの「ビューティフル・サンデー」!
声の張りは当時のまんま。快晴にピッタリのあの伸びやかな歌声とメロディが青空に広がっていく。
途中、星児さんは、♪ビュ・ビュ・ビューティフー、たーこさーん とも歌ってみせた。
コーラスしている安藤さんと山口さんはめちゃめちゃ嬉しそうだ。
まさにビューティフル・サンデー…ではなくビューティフル・サタデー。いや、ビューティフル・タコデー。
かくして「無限大記念日」はのっけからピークを迎えるかのごとく、華やかかつ賑やかにスタートしたのである。

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続く。


  1. 2013/10/02(水) 17:52:39|
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無限大記念日への道。

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ザ・たこさんが結成20周年にあたって野外イベントをやる。
その話を安藤さんとオカウチくんの口からちゃんと聞いたのは3月のこと。
大阪・十三のお好み焼き屋さんでだった(ミュージックシェルフ用にザ・たこさん首脳会談を行なったとき)。

20周年やからなんかやりたい。
というぐらいの話は去年から聞いていたけど、そこまで大きなものをやろうとしているとは思ってなかったので驚いた。

主な出演者もその時点で大体決まっていて、さらに思わぬ大物にもオファーしていると言っていた。
また、オカウチくんが自分でバイトして溜めたお金を頭金にして払い、もう会場をおさえたとも言っていた。

そう、このイベントは、オカウチポテトの熱い思いから始まったものだったのだ。

昨年、オカウチくんは毎日バイトで忙しくしていながら、心の奥でずっとモヤモヤしていた。
より精神的な充足感がほしい。やりがいがほしい。明確な目標に向かって魂を燃やしたい。
そういった自身の気持ちと、ザ・たこさんの結成20周年をちゃんとした形にして祝いたいという思い。
そのふたつが次第に大きくなり、そして彼は閃いた。
「来年、夏フェスをやろう」と。
(ブログ、ザ・たこさん岡内の「無限大記念日」への道。その1より)

会場は、野外イベントがよく行なわれているような場所はあえて避け、「せっかくの20周年なので、自由度の高いキャンプ場で」開催することにしたそうだ。
また、開催にあたってはザ・たこさんも昨年秋に出演した「勝手にウッドストック」を参考にしたとのこと。
(ブログ、ザ・たこさん岡内の【風雲地獄絵巻】~「無限大記念日」への道。その2より)

当初、ほかのメンバーはそれほど乗り気じゃなかったらしい。
山口さんはやるとしてもクアトロのようなクラブでワンマンがやれればいいだろうと考えていたらしいし、安藤さんは大阪城野外音楽堂あたりでのワンマンをイメージしていたという。
フェスになどできるのか。やれるのか。そう思っていたそうだ。

が、オカウチくんは、「相談してもなかなか話が進まないから、もうええやんと思って」、独断で行動。
ほかのメンバーには「もう(会場を)おさえてきましたから!」と伝え、みんな吃驚したらしい。

やれる。
というか、やる。
やると決めて動くのみ。

正直、ぼくも初めて聞いたときには、ちょっと無謀じゃないか、ずいぶん思い切ったものだなと思ったが、
とにかくオカウチくんはそういう信念のもとに動きを開始した。

安藤さんも、そんなにオマエが熱く言うなら……という感じだったことだろうが、だったらやるかと話にのった。
伸るか反るか。
メンバーは伸るほうを選んだ。
そうしてザ・たこさんは、“無限大記念日への道”を歩き始めたのだった。

『ザ・たこさんの無限大記念日』。
UWFが84年に後楽園ホールで開催したプロレス興行の大会名から付けられたこの野外フェス。
それはザ・たこさんの完全手打ち興行だ。

言いだしっぺのオカウチくんが先頭に立ち、メンバーは打ち合わせを重ねながら準備を進めていった。
自分らで出演者のオファーをし、あれこれの段取りを決めていった。
ちょっと遅いようにも感じられたが、7月25日からチケットの発売がイープラスで始まった。
だいぶ遅いようにも感じられたが、やがてオフィシャルサイトも立ちあがった。
そのオフィシャルサイトは安藤さんの手書きの文字とイラストで作られていて、実に手作りのよさがあった。

出演者の第2弾発表もあり、そこにはまさかの名前もあった。
そう、田中星児さん。
あの「ビューティフル・サンデー」の田中星児さんがフェスに出る。
このセンスはほかにはまずないものだ。

そしてチケットの売れ行きはというと……出演者の豪華さとユニークさに反して、これがなかなか厳しいものがあったようだ。
メンバーは動けるだけ動いた。特に残り1ヵ月は必死で動いた。
ツイッターやブログなどSNSを使って宣伝するのはもちろん、いろんな呑み屋さんやカフェなどにポスターを貼ってもらえるよう頼みに行った。
出演者のライブ会場前でフライヤーを配りもした。
題して「無限大ローリング作戦」。

地元のラジオにも出演し、女風呂12インチをリリースしたナグタイムはPR映像を制作。そのようにまわりの人たちも協力した。

その成果は確実にあったはずだが、それでも予定枚数にはまだまだ届かず、オカウチポテトは自身のブログで最期の作戦…「泣き落とし」の手にも出た。
無限大記念日の8日前、オカウチくんは自身のブログでこう叫んでいた。

結成20周年イベントやで!!
しかも、レコ発やで!!
たこさんてあんまり愛されてない感じなん?
いままでボチボチやってきた40代のおっさん達が
やっと「そろそろやらな!!」て立ち上がった所を
見に来て感動する日じゃないん!?

こんな所でおっさんらを挫折させたらアカンて!!
打たれ弱いねん!!
おっさんは打たれ弱いねん!!
デリケートやねん!!
ボケルカボケルカと違うねん!! あんなタフガイの集まりじゃないねん!!
おっさんやねん。「人生」て尺が若者より短いねん!!
もうあんま時間ないねん!!
このままやと「俺達は人気ないバンドで行く!!」
とか意味不明な決心しだして、またなにもせんまま30週年迎えてまうって!!

みなさんお願いします!! おっさん達にどうか
イイ気分で20周年迎えさせてあげてください!!

(ブログ、ザ・たこさん岡内の【風雲地獄絵巻】~「無限大記念日」への道。「無限大記念日まであと8日」より)

ある意味、捨て身。
だが、これほどリアルな、切実な気持ちの伝わる心からの叫びはそうそうあったものじゃない。
なんだかぼくはこの時点でグッときてもいた。

そんなこんなで、いよいよ9月28日がやってきた。
ザ・たこさんの無限大記念日。
その日が遂に……。

続く。


::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::::

●ザ・たこさんのライブ情報。

ザ・たこさん、明日・10月2日(水曜)はいよいよ渋谷クラブクアトロに初上陸!
結成20周年&新作『タコスペース』レコ発ライブの東京編でございます。

ゲストにオーサカ=モノレール、DJで渡辺祐さん。
そしてゲスト・ギタリストとして宮藤官九郎さんとグレート義太夫さんも出演。

クアトロのようなアクセスのいい場所でザ・たこさんのライブが観られる機会はなかなかありませんぜ。
当日券あり。3500円。

観たことないけど、なんとなく気になっているというあなた、迷う必要などありゃしません。
当日券を買って、ぜひ観に行ってください。

みんなでザ・たこさんの結成20周年をブワ~~っとお祝いしましょうや。

詳しくはこちらを。



  1. 2013/10/01(火) 19:37:04|
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プロフィール

内本順一

Author:内本順一
ザ・たこさん私設応援団東京下北沢支部。

内本です。音楽ライター、やってます。
ブログ「怒るくらいなら泣いてやる」も読んでね~。http://ameblo.jp/junjunpa/

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