「たこ汁」。 ザ・たこさん ~武道館への道~

関西のソウル~ファンク・バンド、ザ・たこさんへの熱い思いを綴るブログです。インタビューなんかもときどき載せちゃいます。

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「夏ノ陣! 騒音寺2DAYS」@下北沢CLUB Que

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7月13日(日)

週末のザ・たこさん2days。

この日はまず昼間に下北駅近くの某カフェに集まってもらい、「無限大記念日2」のインタビューを行なった。
いつもぼくと組んでザ・たこさんを応援し続けている音楽情報サイトのMUSIC SHELFで、8月に公開予定。乞うご期待。

そして夜は下北沢CLUB Queで、騒音寺とザ・たこさんの2マン・ライブ。

ザ・たこさんは先攻。
「俺達のサマーアクション・シリーズ、パート1」下北編だ。
この日のセトリは以下の通り。

ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~稲妻~テーマ~40肩~上沼~ヤンタン~猪木~ヤンタン~大スポ~ナイスミドル~女風呂(マントショー)~鯖PT2。以上、生聞63分!

前日の所沢MOJOから大幅に変えたセットリスト。
MOJOがややツウ好みのものだったとするなら、こっちは王道的と言っていいものだろう。

この日は騒音寺の2daysにザ・たこさんが呼ばれた形であり、従って騒音寺のファンが大半ではあったのだが。
序盤に「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」が飛び出して勢いがつき。「40肩」こと「(Do The)Funky 40 Shoulder」もあって熱気が増し。そして「KAMINUMA」あたりであちこちで笑いが起こり。
初めのうちは傍観していた観客が笑いながら徐々に引き込まれ、どんどんノリノリになっていくその様子の変化が見ていてなかなか気持ちよかった。
「どや! これがザ・たこさんだ!」と言いたくなったぐらい。
そして名バラード「猪木はそう言うけれど」もやってくれたのだが、実はこれ、騒音寺のヴォーカル、なべさんのリクエストだったそうな。
それから前日に続いて「大スポ・パワー」でムッシュムラムラ。「ナイスミドル」を挿み、「女風呂」でマントショー。
マントショーでは安藤さんとキチューくん、いつのまにか客席の後方にスタンバり、そこからフロアを歩いてステージへ。やんややんやの大盛り上がりで幕を閉じたのだった。

安藤さんのパフォーマンスはといえば、前日のMOJOに続いて、この日もまたキレッキレ。
昼の取材に安藤さんは体調がすぐれないとかなり遅れてきたこともあり、喉がだいぶ疲れているんじゃないか、疲労がたまっているんじゃないかと心配もしたのだが、それは杞憂で、前日に続いて実に迫力あるヴォーカルを聴かせ、そしてずいぶん軽快に動いて見せた。
最近のお気に入り、「フォーっ!」もあり。新しい珍奇な動きもいろいろあり。さすが、本番に強い男。

また、一緒に観ていた友人も言っていたことだが、安藤さんの動きには一秒たりとも無駄がなく、それこそ水の飲み方ひとつにしたって見られていることを意識したもの。改めてこの日感じたことだが、あの集中力は本当に凄い。

前日に続いて山口さんのギターもまたキレッキレだったし、吉永さんのドラムは実に安定感があり、オカウチくんのベースは以前よりも太く唸ってタコファンクの支えになっている。
ああ、バンドだなぁ、バンドの音をいまオレは全身に浴びているのだなぁと、そんな気持ちにさえなった。

そして休憩挿んで、後攻は騒音寺。
対バンするのはずいぶん久しぶりだったようだが(実に10年ぶりだったとか)、以前はけっこう頻繁に対バンしてた時代があったそうで、だからかヴォーカルのナベさんはMCで何度も何度もザ・たこさんへの思いとか、安藤さんのエピソード(酔っぱらった安藤さんから電話がかかってきて、留守電にしてたらず~っと中村雅俊の「ただお前がいい」を歌い続けていた、とか)を話していた。
そこには長いキャリアを持ち、いろいろあってもやめずにバンドを続けてきた者同士だからこその互いに対する敬意とか独特の愛情が見て取れて、まさに「た~だ~、お前がいい~」な感覚が呼び起されもしたのだった。ええねぇ、バンドって。

そんなこともあって嬉しかったのだろう。客席の真ん中で、ほかのお客さん以上に大きな声だして盛り上がっていたのは、誰あろう山口しんじ。
そしてアンコールでは山口さんと安藤さん、騒音寺なべさんに呼びこまれて再びステージへ。で、そのままセッション。
水を得た魚のようにロックンロールをぎゅんぎゅん弾きまくる山口しんじが最高にかっこいい! 普段の自分のステージ以上に熱く、激しく、思う存分弾きまくっていた。ああいう山口さんのプレイを観れるのは珍しい。ラッキー。
一方、シャウトしまくる安藤さんも実に嬉しそう。

そんなこんなでロックンロールの神様とファンクの神様が下北の地下まで降りてきて微笑んだような、そんな熱い日曜日。
前日の所沢MOJOとこの日の下北Que。やっぱり両方観といてよかったし、これだからザ・たこさんのライブは見逃せないと、強くそう思いましたよ、本当に。

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ザ・たこさんの無限大記念日2

9月6日開催!!!
チケット、絶賛発売中。前売り特別価格3100円。しかもなんとCD付き!(限定300枚)
みんなで買おう。そして、みんなで観に行こう。

で、大阪まで行けないという方は、8月24日(日)に渋谷LOOP ANNEXでもライブがあるので、そちらにぜひ。
対バン相手は、「水中、それは苦しい」です。


  1. 2014/07/18(金) 20:38:02|
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「塚本功&ハッチハッチェル 対 ザ・たこさん」@所沢MOJO

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この前の週末2日間はザ・たこさんにどっぷり。
まずはこれ。

7月12日(土)

所沢MOJOで、塚本功&ハッチハッチェル 対 ザ・たこさん。

所沢というと都心からだいぶ離れてるイメージがあるが、池袋から急行に乗れば実はそんなにかからない。
渋谷からでも1時間ちょっとで行けるのだ。
というわけで、久々のMOJO。ここでビール飲みながらライブを観るのが好きだ。

オープニングアクトはCABBAGE&BURDOCK(元スイボク)。
中心のふたりは所沢育ちだとか。
スタンダードやらオリジナルやらをマヌーシュスイングやらなんやらで小粋に演奏する4人組で、楽しいステージでしたね。
しゃがれたヴォーカルに加えて、ボタン・アコーディオンを弾く女性がまたいい味出してたし。

続いてハッチハッチェルが確か2曲ほどバンジョーギターで楽しく弾き語り(この日の出で立ちはまさに「インチキ紳士」ふう)。
そこに呼ばれて加わったのがベースの長山雄治さん。そして「ギター魔人」こと塚本功さん。
というわけで、そこからは塚本さんがギターを弾きながら歌い、ハッチはといえばドラムを叩くのだった!
元々デキシード・ザ・エモンズ時代はドラム担当だったハッチさんだが、ハッチハッチェルバンドから観始めたぼくからすれば(恐らく大半のお客さんも)その姿はかなり新鮮。しかもうまい!(ってそりゃそうか、ドラマーなんだから)。
ギター弾いてヴァイオリン弾いて歌うたってドラム叩いて。器用な音楽家なんですなぁと改めて。

このトリオにおいてのフロントは塚本さんで、ギターの素晴らしさは言うまでもないけど(あんな音出せる人、ほかにいないよね?!)、歌がまたすごくいい。
特に、曲名わからないけど、夏の歌だと言って歌ってたスローの曲がめちゃめちゃ沁みた。
塚本さんの歌とギターは夏(または夏の終わり)がとても合う。

そしていよいよ「オレたちのバンド」、ザ・たこさんだ。
この日のセトリは以下の通り。

ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~三本間~テーマ~見た目はZZトップ~楊夫人~ヤンタン~大スポ~上沼~TENGA(寸止めVer.)~ヤンタン~G馬場~ケンタッキー(with ハッチハッチェルと塚本功)~鯖PT2。
アンコール:ヤンタン~ナイスミドル~テーマ。

近頃すっかり定番となった「ネギ畑」で開幕。で、後方から“たこ板”掲げて勢いよく飛び出してきたのが今回の関東ツアーに同行していたMCキチュウで、いつものようにオーイエーオーイエーと煽るだけ煽って「OK,OK,ゆっくりいこうぜ」。
十分にあったまったところで、TENGA片手に悲しき怪人の登場だ。

まず、久々に聴けた「三本間に挟まれて」に「おおっ!!」。だいぶ久々だったと思うが、こうしてたまに聴けると嬉しい1曲。

それからなんといってもこの日は新曲の「見た目はZZトップ」を遂に聴くことができたのが嬉しかった。
数年前から安藤さんの頭の中に着想だけはあり、このタイトルを初めて聞いてからもう2年くらい経った気がするが、そんなその曲をバンドは最近になって遂にスタジオ録音。
完成したその曲はCD化され、9月に行われる「ザ・たこさんの無限大記念日2」の前売りチケットを買うとそれがもらえるのだ(300枚限定)。
で、その「見た目はZZトップ」が思ってた以上にかっこいいロッキンなナンバー。山口さんのギターがまさにZZトップであるわけだが、途中AC/DCやらなんやらも匂ってきたり。
因みに翌日のクラブキューではやらなかったので、MOJOまで来た人は聴けてラッキーでしたね。
うう、早く盤を聴きたい!

それからこれも久しぶりだった「楊夫人」。股間を抑えて「ア~~っ」と深く唸る安藤さん。最後には「私、ビールじゃ酔えないの」と、モデルになった女性が実際に言ったその言葉も。味わい深いねぇ。そういやこの曲を初めてライブで聴いたのも確かMOJOでしたっけ。

そしてここしばらくの押し曲と言っていい「大スポ・パワー」。ムッシュムラムラで盛り上がる。
で、「KAMINUMA」から「TENGA」「BLUE MOUNTAIN BLUES」と畳みかけるような後半戦を経て、本編の締めはお馴染み「ケンタッキーの東」。
ここでハッチさんと塚本さんが加わり、安藤さんはビールのみのみ、エビセンを食らってハッチさんや塚本さんの口にもっていく。その混沌とした盛り上がりは例えるならば「オール怪獣大進撃」といった様相。到底言葉にできないような暴れはっちゃくぶりで、とにかくもんのすごいセッションだった。揃いも揃って自由すぎ!

それにしてもこの日の安藤さんはいつにも増してキレッキレだった。声の出は圧倒的で迫力があり、動きも軽やかで縦横無尽。
そういえば少し体重を落としたのか、前よりしなやかにも思えたものだ。
それと並んで山口さんのギターもまたキレッキレ。
以前にも増してフレーズのいっこいっこが豊かになっている。

また、このMOJOはステージが狭く、いつもならオカウチくん含めた3人が横に並ぶ形になるのだが、ここでは後方にオカウチ&吉永、前方に安藤&山口というふうに2:2で並ぶ形。
それが功をした場面がいくつかあって、例えば安藤&山口が揃ってランDMCポーズをとる場面などはえらく絵になっていた(あの場面、写真撮っとけばよかったなぁ)。
フォーメーションががちょっと変わっただけで、ずいぶん変わるものだよなぁ。

それにそもそもMOJOというハコの音と、ザ・たこさんの音との相性が非常によいようにも思えたし。
作り的にも、マントショーで何度も出てくるアレが活きるようになっているのだ。

結論。故にMOJOで観るザ・たこさんは最高。
この場所だからこそ生まれる奇跡…ってなものをこの日も確かに観ることができて、みんなもぼくも大満足でありました。

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(写真、ブレブレですんません。雰囲気だけでも伝わればと)

  1. 2014/07/16(水) 17:08:49|
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「タコとモミーとリー」@渋谷LOOP annex

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4月20日(日)

渋谷・LOOP annexで、『タコとモミーとリー』。
出演はザ・たこさん、モミーFUNK!、Lee & Small Mountains。オープニングアクトでハマダマン。

初めて行く渋谷・LOOP annex。原稿が終わらず家を出るのが遅くなり、結局観ることができたのはザ・たこさんのみだったが。

ザ・たこさん。1月の吉祥寺スタパは取材とかぶって観に行けなかったので、観るのは昨年12月の下北沢mona recordsのタコサンアワー以来、約4ヵ月ぶり。今年に入って何かが足りないと思ってたんだが、そうだ、ぼくにはたこが不足していたのだ。

この日のセトリは以下の通り。
ネギ畑~ラブアタック~ロクシマ~40肩~テーマ~ニガ笑いのマディ~大スポパワー~ヤンタン~飯よ~上沼~女風呂~サヨナラ生活(マントショー)。アンコール: ヤンタン~我が人生最良の日~テーマ。以上、生聞58分!

なんとフレッシュなセットリスト。東京初披露曲多数! 4ヵ月ぶりのザ・たこさんは、2014年型のザ・たこさんとしてそこにいた。

初っ端から初めて聴くインスト新曲「ネギ畑」。これがまず新鮮。因みにネギ畑、英語にしたらばグリーンオニオンズ。言うまでもなくMG's。ザ・たこさんのド初期のライブで彼らがネギをしょって出てきたっていうのはマツケンさんに聞いた話だ(20年経ってもある意味発想は一緒w)。

それからまさかの「ニガ笑いのマディ」! 遂に、遂にこの曲をライブで聴くことができたっ! 『ナイスミドル』に入ってた曲で、ぼくにとってはザ・たこさんの好きな曲ベスト10位内に選んでいたぐらいの曲。なんでこんなにかっこいい曲をいままでライブでやらなかったのか。あとで吉永さんに聞いたところ、(ベースが)マツケンさん時代にもワキモトくん時代にもやってみようとスタジオで試してはみたものの、いつもどうもしっくりこなかったらしい。で、最近になってアレンジを変えてやってみたところ、これならいけるだろということになったとか。因みにCDに入ってたほうのアレンジに捉われないようにと、オカウチくんには「元のを聴かないでやれ」と指令が出されたそうな。いや、新しいアレンジ含めて、やっぱこれ、むちゃくちゃよかったわ。これからのライブの定番曲になりそうなくらい。

そして、マディでグッとあがった気分に追い打ちかけるように、続けて放たれたのがまたも新曲。そう、既に大阪では大好評を得ている「大スポ・パワー」。説明は野暮だからしませんが、これぞザ・たこさんの(というか安藤さんの)真骨頂。こんな曲、ザ・たこさん以外にやれる(やろうとする)バンドはどこにもない。爆笑。

後半には、そういえばこれもまだほとんどライブでやってなかった「飯よ」も。山口さんのスワンピーな泣きギターがたまらん感じ。なのだがしかし、珍しく安藤さんの歌のピッチが不安定でおさまるべきところにおさまらない。どうした安藤?! その後「KAMINUMA」でもち直してそのまま「女風呂」で沸かせたものの、名曲「サヨナラ生活」の前半でまたピッチが危ういことに…。だが途中で持ち直して歌いきり、そしてマントショーへ突入。

とまあ、そんな感じでちょっとハラハラする場面もあったのだが、新曲・初披露曲をたくさん聴けたし、安藤さんの新しい動き(フォーやら2回転やら)もあったし、先述したように2014年の新しい型を示して見せてくれたことでわしゃ満足。

次回は7月に下北沢であるとのこと。ぶわ~っとたのんます。

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↑モミーさん曰く、とらわれた宇宙人的な。

  1. 2014/07/11(金) 17:33:12|
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「元祖!ザ・タコサンアワー」東京編@下北沢・mona records

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12月27日(金)

ザ・たこさんワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」東京編@下北沢・mona records。

大阪は十三で毎年暮れに行なわれているザ・たこさんの長尺ワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」。
これを観たけりゃ大阪に行く必要があったわけだが。
今年は念願叶って、遂に東京でも初開催。
そりゃあ、めでたいこってす。
これもあれですね、2013年のザ・たこさんの活発だった動きの成果ということですね。

というか、思えば2013年は東京にいながらザ・たこさんの長尺ワンマンを2度も観ることができたのだ。
ほら、6月に国立・地球屋で女風呂12インチのレコ発ワンマンがありましたから。
年に2回も関東での長尺ライブ。
喜ばしい限りです(これを機会に、毎年恒例にしていただきたい!)。

しかも今回の場所は我が町・下北沢。
会場はmona recordsさん。
ウチから歩いて10分で行けちゃうご近所さん。

聞けばザ・たこさんがmonaでやるのは、初めてかと思いきや2回目なんだそうで。
10年近く前、まだいまのようにカフェとライブスペースが分かれてなかった頃にやったことがあるのだそうだ。
というわけで、約10年振りのmona帰還。
ぼく的には、ザ・たこさんのメンバーやいつもの大阪の面々が下北にいるというだけでなんだか不思議な気分でした。

さて、以前からのたこ好きのみなさまはもちろん、今年ザ・たこさんを好きになった人も多く集まったようだったこの日のワンマン。
始まる直前から熱気ムンムン。
予定の開演時間を少し過ぎた頃、パ~パラッパ・パッパッパといつものバーケイズ「ソウルフィンガー」がかかって、いよいよ演奏者3人の登場だ。

そしてこの夜も“たこ板”を持って飛び出してきた煽り役はMCキチュウ。
「もっとこいよ~」と煽るだけ煽っておいて「OK、ゆっくりいこうぜ」と諭す、どっちやねん?!のその感じも板についてきた。
彼自身が楽しんでいるのがよく伝わってきて、まわりを見ればみんないい笑顔。
キチュウくんのそのいい働きで会場はたちまち熱気を帯びた。

そんななか、彼の呼び込みでいよいよ悲しき怪人こと安藤さんの登場。
この日はマスク2枚被り(マスクをとったらまたマスク!)で沸かせ、そしてライブ本編がスタートした。

この日のセトリは以下の通り。

(前半戦)Sピット~ラブアタック~ロクシマ~レッツダンス~テーマ~イサホイ~(Make it)FUNKY TENGA※投げ込み5本~ヤンタン~ダニエルさん~純喫茶~コッチマーレー~首回転~便秘気味~稲妻~ヤンタン~鯖完全版※生鯖使用。
(後半戦)真夜中~殺し屋~スモーキン爺~中之島~上沼~三本間~初期のRC~バラ色~いつから~ヤンタン~G馬場~女風呂※マントショー~鯖PT2
(延長戦)ヤンタン~グッとくる~人生~テーマ
(再延長)ヤンタン~ナイスミドル~テーマ
以上、生聞180分!

まずは本編初っ端が1stアルバムからの「レッツ・ダンス」だったことにかなり驚いたわけだが、その後もこの日はレア曲多数。
「イサホイ=シティ」も「ダニエルさんはペンキ塗り」もけっこう久々に聴いた気がしたが、何よりTENGA5本投げ込みありの「(Make it)FUNKY TENGA」からの「ダニエルさん」に続いて、ボッサ風のあのイントロが聴こえてきたときには思わず隣で観ていた熱心なたこ好きと顔を見合わせ、ふたりして「おお~っ」と声を出しちゃったほど。
そう、まさかの「純喫茶レイコ」。これを聴いたのはたぶん『ベターソングス』を出したばかりのときの代官山LOOP以来だ。

「ダニエルさん」「純喫茶レイコ」と歌ものを味わわせたところから攻め曲「コッチ・マーレー」への場面転換も鮮やかで、続く「首回転」こと「Roll Your Neck」はいつにも増してくどく、また「便秘気味」から「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」への移行の仕方もかっこよかった(MG'sっぽい稲妻の前奏はやはり効果的)。
そして長尺ワンマンライブでしか聴くことのできない「五月のサバ・完全版」で、「キチュウ、アレ持ってこい」と安藤さん。アレ=生鯖。歌いながら鯖を宙に泳がせ、間奏で開き、そして頭の上に乗せて舞う安藤。鯖人間のできあがりだ。
沸きに沸くお客さん。
かくして前半戦は終了し、後半戦は遂に最新作『タコスペース』にも収録されることになった初期曲「殺し屋のテーマ」でスタート。
座頭市のようにフロアを歩き、ひとり、またひとりと目のあった観客を吹き矢で倒していく殺し屋・安藤。これも長尺ワンマンでしか観ることのできないお楽しみである。

「殺し屋」に続いては、新作『タコスペース』からこの日が東京初演となった「チェーンスモーキンな爺さん」。
これ、新作のなかでぼくが一番好きな曲で、ライブで聴くのを楽しみにしていたのだ。
ライブ用アレンジはなかなかよかった。が、意外と高いとこで歌い通すこの曲で、安藤さんの声は掠れてしまい、やや苦しそうでもあった。
歌ものが続き、続いてこれまた聴けて嬉しかった名曲「中之島公園、16時。」。いつ聴いてもいい曲!

続く「KAMINUMA」では思ってた以上にドカンと笑いが起こる。この曲、ライブでの受けが非常にいい。「犬洗い一匹百円」でやってたRUN-DMCポーズでキメる安藤に大きな拍手が起きたりも。
そこから、これも久々の「三本間に挟まれて」へと続く流れもまたよかった。

そしてギターの山口さんが歌う人気曲「『初期のRCサクセション』を聴きながら」へと続いたのだが、途中、山口さんが歌の入り場所を見失い、珍しく一回切って再びやり直し。
いままでザ・たこさんのライブを何十回と観てきたが、こんなことは初めてだ。

この「初期のRC」のやり直しはしかし、結果的にこのあとの数曲にいい効果をもたらしたようだ。
続く「バラ色の世界」。そしてこれまたずいぶん久々だったバラード「いつからこんなに」。
安藤さんの歌唱っぷりが明らかにそれまでと変わった。
歌への集中力がグッと高まったように見えた。
特に「いつからこんなに」はものすごく気持ちがこもっていた。
この日、もっともぼくの胸に響いたのがこの「いつからこんなに」の安藤さんの歌だった。
(これは恐らくいいテイクになったはずなので、ぜひライブ盤に入れてほしい)

火がついたまま「G馬場」こと「BLUE MOUNTAIN BLUES」、そして「女風呂」にて本編締め。
アンコールではこれまた久々に「グッとくる」が聴けたのも嬉しかった。「な~みだ~が~」と一緒に歌いながら、ああ、いい曲だよなぁと改めて。
そして、「我が人生、最良の日」。「今夜は最高!」「今夜も最高!」と強い気持ちで何度か繰り返す安藤さん。
拍手と歓声はやまずダブルアンコールとなって、「ナイスミドル」と「テーマ」で180分の長尺ライブを締めたのだった。

「レッツ・ダンス」始まりという意外性もさることながら、それにも増して「ダニエルさんはペンキ塗り」「純喫茶レイコ」「チェーンスモーキンな爺さん」「中之島公園、16時。」「バラ色の世界」「いつからこんなに」「グッとくる」など歌ものメインの展開がやけに新鮮だった初の「ザ・タコサンアワー」東京編。
前半戦もよかったが、安藤さんの調子的には後半戦……特に「バラ色の世界」から急激に調子があがりだし、歌に気持ちがこもり、太い芯が通り始めたのがよくわかった。
繰り返すが、特に「いつからこんなに」の歌いっぷりは素晴らしかった。
「グッとくる」にもまさしくグッときた。

ライブが終わってすぐに観客の残るなかに出てきたメンバーたち。
安藤さんがまずぼくに言ったのは「もっといいライブがやれる!」ということだった。

ぼくには安藤さんのその言葉の意味がよくわかった。
確かに前半と後半では歌への集中…入り込み方がだいぶ違っていた。
楽屋で話した安藤さんは反省点を多く口にし、歌に入り込めるまでに時間がかかった自分に対して悔しさを滲ませていたようだった。

がしかし、それでもいいライブだったことは間違いない。
ライブは観客によって作られるもの…とはよく書いてることだが、この日の観客は心の底からザ・たこさんを愛する人ばかりで、初めから終わりまで実に空気が濃かった。
特に退場時や延長戦の再登場時、メンバーたちに熱い拍手をおくってるみんなの笑顔はキラキラ輝いていて美しかった。

吉永さんのドラミングにも熱がこもっていた。
オカウチくんはなんと「五月のサバ」の演奏途中に左腕を脱臼するというハプニングがあったようだが、メンバーにもそれを気付かせることなく弾き通した。
キレキレのギターを弾いてた山口さんはこの日のお客さんの熱さに胸うたれたようで、終わってから「ホンマに嬉しい。来年はもっともっと頑張らんと」と言っていた。

三田の無限大フェス、クアトロのワンマンを始め、あれやこれやでザ・たこさんと共に胸を焦がした2013年。
その締めは、ぼくにとっても、恐らくメンバーにとっても、しっかり2014年へと繋がるものになった。

翌日、ザ・たこさんはホームとなる大阪・十三のクラブウォーターで、恒例の投げ銭ワンマンライブ「元祖!ザ・タコサンアワー」を行なった。
ぼくは今年は行けなかったのだが、どうやら入場規制がかかって入れなかった人もいたほど大勢集まり、大盛況だったようだ。

そしてその翌日には神戸のチキンジョージにて、BLACK BOTTOM BRASS BANDらと年内ライブ最終戦を行なった。
この3連ちゃんでザ・たこさんの熱き2013年が終了した。

その翌日、安藤さんからメールをもらった。
「僕の中の今年のベストライヴは一昨日のウォーター投げ銭ワンマンとなった次第です。ライヴ盤、期待してください!」とそこには書いてあった。

観に行かなかったことが悔やまれるが、そうして2013年の終わりに自身のベストライブと思えるものがやれたというそのことを、ぼくも嬉しく思う。
既に安藤さんのツイートで発表されている通り、このザ・タコサンアワーの2日間はなんらかの形でライブ盤化されるそうだが(詳細は年明けに発表)、そりゃあ期待しないではいられない。

2014年。
21年目のザ・たこさん。
なんと無限大記念日2も早々と発表されたことだし。
さらなる大躍進を期待しましょう!!!

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  1. 2013/12/31(火) 11:32:03|
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結成20周年&ニュー・アルバム『タコスペース』発売記念ライブ@渋谷クラブクアトロ

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10月2日(水)

結成20周年&ニュー・アルバム『タコスペース』発売記念ライブ@渋谷クラブクアトロ。

ザ・たこさんがクアトロでライブをやる。
その話を聞いたとき、これはいい展開だな、大きなステップアップであり“これから”に繋がる展開だなとぼくは思った。

ここ数年の東京公演はというと、もっとも多かったのは代官山のLOOP。
または新宿の紅布。
あとはちょっと離れたとこで国立の地球屋とか所沢のMOJOとかだった。
それぞれいいハコで、ぼくも好きな場所だし、紅布や地球屋やMOJOなんかはザ・たこさんとの相性も非常によい。
地球屋では今年、ザ・たこさん史に残るだろう感動的な長尺ライブ「たこさんアワー」もあったが、あれはあの場所だったからこその盛り上がりだったとも思えたものだった。

ただ、もとからのファンにはいいが、ちょっと興味があるから観てみよっかな…という程度の(都内に住む)一見さんにとっては、国立や所沢はやや遠い。
代官山は代官山でいいが、ザ・たこさんというバンドとのミスマッチ感も否めない。

20周年というこのタイミングで、もっとザ・たこさんというバンドを多くの人に知ってもらうためには、ライブハウスやクラブが密集している下北沢か渋谷でもやるべきだと。
ずっとぼくはそう思っていて、それはメンバーに言ったこともあった。

渋谷クアトロともなれば、まず何よりアクセスしやすいし、歴史も知名度もある。
キャパ的にも一体感の生まれやすさといった面でも申し分ない。
熱心なファンではないけどちょっと興味があって一度試しに観てみたい…という人も行きやすい。
それこそTVブロスの宮藤官九郎さんとの対談で初めてザ・たこさんを知ったという人がライブを観に行くにはちょうどいい場所で、だからクアトロでのライブが決定したと聞いたとき、「やった!」とぼくは思ったのだ。

しかも、ずいぶん前からザ・たこさんを支持してくだっている渡辺祐さんがDJをやり、レーベル・メイトのオーサカ=モノレールがオープニングアクトを務める。
さらにはゲスト・ギタリストとして、同じくずっとザ・たこさんを応援し、ライブもよく観に来られているグレート義太夫さんと宮藤官九郎さんが参加するという発表も。
これなら熱心なたこ好き以外の人にも十分アピールできる。試しに一度観てみたいというぐらいの人の足を動かすことができる。
そう思ってぼくはワクワクしていたのだった。

ただ、クアトロでの結成20周年ライブだからといっても特に変わったことはせず、ザ・たこさんはいつも通りのライブをやるだろうとぼくは考えていた。
「特別変わったことなどせず、彼らはいつも通りの気持ちでライブをやるだろう。いつも通りがいつも最高なので今夜も最高になるだろう。でもいつも通りにやっても今夜は特別なライブになるだろう」と、ライブの数時間前にツイッターでもつぶやいた。
そう思っていたのだ。

結論から書くとこの日のライブ、いくつかの意味においていつもの通りではないものだった。
いままでぼくが観てきたザ・たこさんのライブとは違う景色がそこにあった。
ライブはナマモノだから1回1回違ってて当たり前だが、それにしてもこの日のザ・たこさんは新しい景色を見せてくれた。
9年間追いかけてきたぼくにとっても発見が多く、いつもとは異なる種類の昂揚があったライブだった。

これは予想した通りだったが、観客は大きく分けて2種類の人たちだった。
ザ・たこさんのことがずっと好きで好きでしょうがない人たち。
それから、つい最近知って興味をもった人たち(恐らくは主にTVブロスの宮藤さんとの記事で知った人たち。あるいは以前から名前は知っていた、またはCDは聴いていたけどライブを観るのは初めてという人たち)。
実際、会場で会ったぼくの知り合いにも「CDは聴いてたけどライブを観るのは初めてなんですよ」という人がいたし、なかには宮藤さんを始めゲストもたくさん出て面白そうだから観に来たという人もいた。

ザ・たこさんのライブの凄さをよくわかっているファンたちはフロアの前のほうに集まり、
後方では初見の人たちが大勢見ていた。
(って、別にひとりひとり確かめたわけじゃないけど、それは顔とか反応を見てればわかる)

開演前に祐さんがDJをし、モノレールのライブは7時半過ぎに始まった。
そして8時半頃だったか、この夜の主役、ザ・たこさんのライブがスタート。

メンバー登場時の曲からしてこの日は異なり、バーケイズの「ソウルフィンガー」ではなく、記憶に間違いがなければ確か全日プロのテーマ(馬場登場曲)が流れていた。

さて、この日のセトリは以下の通り。
Sピット〜ロクシマ〜ナイスミドル〜テーマ〜稲妻〜ヤンタン〜スモーク・オン・ザ・ウォーターのイントロ(義太夫さん入場)〜サイレン〜ゴリラ〜ヤンタン(義太夫さん退場)〜TENGA〜上沼〜雨あがりのイントロ(宮藤さん入場)〜初期のRC〜レバー〜ヤンタン(宮藤さん退場)〜G馬場〜女風呂(マントショー)〜鯖PT-2。
延長戦:ヤンタン〜ビューティフル・サンデー(田中星児さん歌唱)〜ケンタッキー(全出演者セッション)
再延長:ヤンタン〜人生〜テーマ。以上、生聞105分!

山口、オカウチ、吉永の演奏でいつものように始まり、たこ板を持ってまずステージに出てきたのは「無限大記念日」に続いての連続登板となるMCキチュウだ。
三田のときよりもリラックスして彼自身が楽しんでいるのが表情から見てとれた。
(お疲れ! キチュウくん。いい煽りだった!)

そしていつものように安藤呼び込みコール。
と、客席後方(会場の入り口のほう)から現れたのがマスクマン=安藤で、観客の波をかきわけてステージへとゆっくり近づいていく。
その様にどよめきが起こり、会場の熱が一気にあがる。
安藤さんのマスクは「無限大記念日」のときと同じ20周年特別仕様のそれだった(当ブログの前の記事の写真参照)。

安藤さんがステージにあがり、ライブ本編は「ナイスミドルのテーマ」からスタート。
お馴染みの曲とあって前方の客たちは「ナイスミドル~!」と合わせて声をあげ、後方の初見の客からは黄色いポロシャツ部分や親子丼・立ち食いの部分で笑いがおきる。

だがしかし……どれだけの人がそのことに気付いたかはわからないが……安藤さんの声の出方がいつもと違っていた。
掠れる場面があり、いつものように正面からズドンと響いてこないところもあって、どうやら喉の状態が本調子じゃないようなのだ。
この大事な日に……と、みんなが盛り上がりまくっているなか、ぼくは少し不安を覚える。
安藤さんの声、最後まで持つだろうかと心配になる(そんな不安を感じたことはいままで観てきてほとんどなかったのだが)。
また出音のバランスも最良ではなかったように感じられた。
どこがどうとうまく説明できないが、いつものライブの出音に比べるとちょっとだけ耳触りがよくないように思えたのだ。
ただまあ、気にならない人には気にならない程度のことであり、それよりもパフォーマンスの熱そのものが勝ってはいたので、そのへんに違和感を持った人はたぶんほとんどいなかったとは思うけども……。

さておき、ライブは「ナイスミドルのテーマ」から「ザ・たこさんのテーマ」へといつものように進んでいき、次に演奏されたのが三田でもやった「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」!
三田のときと同じようにMG'sっぽい(クロッパーっぽい)ギターの始まりから一気にテンポが早くなる展開の仕方で、やっぱりこの曲、めちゃめちゃ燃える。
因みに安藤さんが「グッモーーニン」のときに手をヒラヒラさせるアレはブルース・ブラザースが「ソウルマン」でやるのと同じ動きだが、そんなことは知らずとも合わせて手をヒラヒラさせたくなるキャッチーさがある。

さて、いつもと大きく異なっていたのはここから。
山口さんがいきなりディープ・パープル「スモーク・オン・ザ・ウォーター」のあの有名な前奏を弾き始めた。
そして安藤さんの口からひとりめのゲストの名が告げられ、その人が登場。
グレート義太夫さんだ。

ヴァン・ヘイレンTシャツを着た義太夫さんがギターで加わって初めに演奏されたのは、「サイレンが鳴った。アンパイア出動」!
もともとは『フォンク兄弟』の収録曲だが、マキシシングル「チャンヂャ&キムチ,orDIE」にグレート義太夫リミックスで収められてもいた曲だ。
ライブで聴くのはいつ以来だろう?っていうくらい久しぶりに演奏された曲だったはずだが、義太夫さんのギターがロック的に歪ませた音だったことも手伝って、ここではやけにヘヴィなあり方となっていた。
初めてザ・たこさんのライブを観に来た人はこの曲の印象だけで、こんなにロックなバンドだったのかと感じたかもしれない。

さらに義太夫さんのギターで「ゴリラの息子」へと続き、ますますヘヴィな展開に。
「ゴリラの息子」のヘヴィ・ファンク的なあり方は、ぼくは個人的に大好きなのだが、現在のザ・たこさんの(安藤さんの)モードから考えるとこの曲をセトリに加えたのは意外だった。
そう思ってあとで訊いたところ、これは義太夫さんのリクエストだったそうだ。
いや、でも、これが聴けたのは意外だったがぼくは嬉しかった。

続いてTENGA2本持ちで、「(Make it)FUNKY TENGA」。
そして無限大記念日でもやった「KAMINUMA」の歌入りバージョン。
三田のときと同じように、安藤さんは「犬洗い一匹百円」でもやってたオールドスクール・ラップ的な手の動きで「KAMI!」「NUMA!」「相談員!」とやり、先日『バラエティー生活笑百科』を卒業した上沼恵美子に感謝の一言。
ここ、えらくウケてましたな。

続いてふたりめのゲスト・ギタリスト、クドカンさん入場。
宮藤さんはジーン・シモンズTシャツを着ていたが、それは吉祥寺で初めて安藤さんと山口さんが宮藤さんに遭遇した際、酔った安藤さんが「これ、洗っても洗っても臭いんです」と言いつつ宮藤さんに渡したものだ(このエピソードはTVブロスに載ってましたね。わざわざそのTシャツを着てくるあたりの宮藤さんの男気にグッとくるぜ)。
そこで山口さんのギターによって鳴らされたのは、宮藤さんも安藤さんも山口さんも大好きだったRCサクセションの「雨あがりの夜空に」のリフ。
かつて清志郎追悼ライブでこの曲をまるまる正面からやったこともあるザ・たこさんなので、そうか、久々にこれやっちゃうか…と思ったら、イントロだけでとめて、そこから「“初期のRCサクセション”を聴きながら」へと展開。
こういうとこ、粋やね~。

で、宮藤さんのギターでもう1曲。
これが何かといったら、これまた意外な「レバー・フォーレバー」だった。
どうしてぼくが意外に思ったかというと、この曲と同種のヘビー・ファンク「ゴリラの息子」が既に演奏されていたから。
「ゴリラ」をやるなら「レバー」はないなと思っていたからだ。

「サイレンが鳴った。アンパイア出動」。それに「ゴリラの息子」と「レバー・フォーレバー」。
こういうヘヴィというかダークというか泥臭い重量級の曲を、20周年記念のめでたいライブでこんなにやるなんて誰が思うだろう。
ぼくとしてはまったくもって予想外であり、その大胆不敵さに唸ってしまった。

さらにザ・たこさん史上初の全編四つ打ち曲「G馬場」こと「BLUE MOUNTAIN BLUES」、そして「突撃! となりの女風呂(On A Blow)」からのマントショーで本編の締め。

DSC_0633_convert_20131007135359.jpg

鳴りやまない拍手に応えての延長線では、これまた本当のサプライズ。
まずオーサカ=モノレールのメンバーがステージに出て来て、続いて「無限大記念日」に出演して大いに沸かせた田中星児さんがここにも登場したのだ。
あとで聞いたところでは、三田「無限大記念日」の星児さんご自身の手応えから「クアトロでも歌いましょうか」という話になって再び実現の運びになったとか。
曲はもちろん「ビューティフル・サンデー」。
三田のときと同様、星児さんは若々しい笑顔と伸びのある歌声で「ビュ・ビュ・ビューティフ~た~こさ~ん」と歌い、観客も手を大きく振りながら大合唱!
このときの圧倒的な多幸感は、そう簡単には忘れられない。

そして出演者全員揃っての「ケンタッキーの東」セッションでとどめ。
なんという祝祭ムード!
安藤さんは「もっとグルーヴしようぜ」と吉永さんを煽り、山口さん、オカウチくんにもソロを弾かせてフィーチャーした。

こうして延長戦も終わったが、それでも“あの曲”を聴かないことには帰れない。
20周年を祝うにもっとも相応しい曲。
三田でぼくたちが感動して泣いてしまったあの曲。
そう、「我が人生最良の日」だ。

で、再延長。
人生ワンダフォー!と、安藤さんの歌に合わせてダブルピースを高く掲げる大勢の観客を観ていたら、この会場にいる人全てが昔からずっとザ・たこさんを好きだったんじゃないかと、そんなふうにも思えてしまった。

気が付きゃ実に105分。
いつもとだいぶ異なる運びではあったが、最後をしっかりまとめて大団円。

それにしても、20周年記念でありながら実に攻めの姿勢が見えた内容だった。
このようにゲストを迎えてのライブは実に10数年ぶりだったそうだが、それにしても単にお祭りムードにするのではなく、選ばれた曲と構成に大胆さが表れていた。

105分もやったのに、スロー曲もミディアム曲もひとつもなし。
「いつからこんなに」も「ダニエルさんはペンキ塗り」も「猪木はそう言うけれど」も「愛の賛歌」もやらず。
「サヨナラ生活」も「グッとくる」も「モ・ベターライフ」も「バラ色の世界」も「漂流記」もやらず。
所謂“歌もの”曲はほとんどなく、ザ・たこさんの“あったか”サイドやポップ・サイドは見せずにファンクとロックでゴリゴリに押し切ったのだ。

20周年ライブとあってもっとこうベストセレクション的な内容になるかと思ってたが、それはいい意味で完全に裏切られた。
特に(さっきも書いたが)「ゴリラ」と「レバー」の両方をやったことには吃驚した。

「無限大記念日」は王道選曲で20周年を祝い、観客もメンバーたちも一緒にそういう気持ちになった幸福なライブだった。
が、クアトロはゲストを呼んでの祝祭ライブの体裁をとって一見さんへのサービスをしながらも、選曲的にはけっこうマニアックというか意外な構成でファンク中心に行く攻め攻めのライブだったのだ。

で、ぼくはといえば、まさにこういうところがザ・たこさんというバンドのかっこよさだよなと思ったりも。

ところで、喉の調子が悪そうでぼくが不安を覚えた安藤さんの声はその後どうだったかというと。
最後までもった……というよりは、前半よりも後半のほうがむしろよく出るようになっていた。
最良ではなかったけど、でも安藤さんは一歩もひかずにストロングスタイルで激しくシャウトし、それに対しての観客の熱もあって、結局は勝利をおさめた。
前半にあった出音の違和感も、後半で安藤さんの声が強くなっていくに連れてなくなった。
やっぱ、すげーやとぼくは思った。
安藤さんはあとで「いやもう、お客さんのおかげですわ」と言っていた。

また、義太夫さんとクドカンさんはそれぞれのスタイルでかなり自由にギターを弾いていた印象だったが、山口さんのそこへの対応力にも唸らされた。
もちろん、吉永&オカウチのリズム隊もだ。

そんなこんなで20周年にしていままで観たことのなかったあれこれも見せつつ、バンドの底力を感じさせたクアトロ・ライブ。

ところで終演後には物販コーナーの前あたりでメンバーたちが大勢の観客からサインを求められ、その時間はずいぶんと長く続いていた。
それもまた、これまであまり目にすることのなかった新鮮な景色であった。

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↑打ち上げにて。20年やってきた両雄と義太夫さん。


ps.
終演後、新宿の「たんぽぽ15歳」と会ってちょっと話した。
「今日はおとなしかったじゃないですか」と言ったら、「今日のお客さんの盛り上がりを見てたらもう私はおとなしくしててもいいと思って」「私の役目は売れる前のバンドを盛り上げることだから」と言っていて、ステキだなと思いました。

  1. 2013/10/07(月) 13:50:25|
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内本順一

Author:内本順一
ザ・たこさん私設応援団東京下北沢支部。

内本です。音楽ライター、やってます。
ブログ「怒るくらいなら泣いてやる」も読んでね~。http://ameblo.jp/junjunpa/

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