「たこ汁」。 ザ・たこさん ~武道館への道~

関西のソウル~ファンク・バンド、ザ・たこさんへの熱い思いを綴るブログです。インタビューなんかもときどき載せちゃいます。

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「ザ・たこさんの無限大記念日」(後編)

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9月28日(土)

「ザ・たこさんの無限大記念日」。

オーサカ=モノレールが演奏し、ザ・たこさんの安藤&山口がコーラスをし、田中星児さんが「ビューティフル・サンデー」を歌う。
そんなふうに賑々しく始まった無限大記念日。

そのままオーサカ=モノレールのステージへとなだれこみ、そこからギターパンダ、USE、モアリズム、マキタスポーツ、チャラン・ポ・ランタンとライブは続いていった。

演奏も動きも全てビシッときまるモノレールは、ああ見えて野外が似合う。
深夜のクラブでのライブはもちろんいいに決まってるが、ヨーロッパのフェスに数多く出演している彼らは野外におけるファンクマナーをよく心得ている。
過去、ぼくもライジングやらフジやらいろんなフェスで観てきたが、この日のステージ運びもさすがだったし、日差しを浴びながらファンクに身をゆだねるのはやっぱり実に気持ちよかった。

カルピス・プレスリー衣装のギターパンダこと山川のりをさんはくどいほどの天丼ダジャレ・ギャグと胸に響く歌(特に歌詞)とのバランスがこの日も絶妙で、笑いながらもじんわり沁みた。
そういえばモノレールしかりザ・たこさんしかりチャランポしかりモアリズムしかりマキタスポーツしかり、この日の出演者は笑いの要素も持ち込みつつ音楽表現する人たちばかり。
そう、笑いは大事。って改めて書くまでもないけれど。

そういう意味で、今年結成させたバンドUSEはこの日の出演者のなかでむしろ異色だったが、パワフルかつ情熱的にロックを響かせた。

モアリズムはこの日もお洒落感と泥臭さがいい塩梅の大人なステージ。あとで聞いた話では、この日観たなかでモアリズムが特によかったと言ってた人も多かったそうだ。
そういえばぼくが都内で初めてザ・たこさんを観たときのイベント(7~8年前の青山・月見ル君想フ)に出てたのがモノレールと、モアリズムの前身バンドであるカリフラワーズだったっけ。

マキタスポーツはオリジナル曲と替え歌ネタもの曲を混ぜたステージ。こんな山奥だからということでいつも以上にJ-ポップに対する毒気が放たれていて痛快だった。
そんなマキタスポーツとザ・たこさんは長いつきあい(以前はけっこう一緒にイベントにでてたりしてたものだった)。
ザ・たこさんに対する敬意が表れたマキタスポーツさんのこの文章は、ザ・たこさんファンは必読です。
マキタ学級(マキタスポーツ)facebookより。

チャラン・ポ・ランタンは……いやもう、トリ前に相応しいステージだったと言っていいでしょう。
今回はドラムのふーちんを加えたチャラン・ポ・ランタン・マーチで出演。
観る度いろんなところに感心させられるチャランポだが、この日はなんといっても、ももちゃんの芸人魂的なところに感服した。
まず、ももちゃんは頭にタコをつけてステージに登場し、うにょうにょとタコの動きを手で表現しながら歌い始めた。
途中、前のほうの観客に物販Tシャツを強引に買わせたりもしながら楽しくステージは進んでいったのだが、この段階ではまだステージ前はそれほど混みあっている状態ではなく、後ろの方でのんびり寝っ転がって観ている人もけっこういた。
と、みんなもっと前のほうにおいでよ~、といった感じで訴えるもも。
それでものんびり観ている人が多いので、後半では歌いながらステージおりて観客のなかに分け入り、そして向かって左側の高台にのぼって歌いながら煽る。
まぁ、ここまでならまだそう珍しくない光景ではある。
だが終盤、それでものんびり観ている観客を見て、彼女のなかでカチッとスイッチが入ったのだろう。
今度はステージ横にあるハシゴをよじ登り、その上のほうでアンバランスな体勢ながらも観客のほうを向いて煽りだした。
なんとしても盛り上がっている状態にしないと気が済まない。そういう状態を観ないことには帰れない。
そのあり方はロック的というかプロレス的というか。
ある意味、泉谷しげるに通じるような。またはある意味、外人レスラーに通じるような。まさにパフォーマンスと呼べる種類のもの。
いやまったく、てえした根性だ。
これだからチャランポのライブはやめられねぇってんだ。

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↑ももちゃんが頭につけてたタコさん。チャランポのライブ後はザ・たこさん20周年ライブの守り神のようにちょこんと座ってました。

さて。さてさてさてさて。
そんなこんなで、いよいよこの日の主役、我らがザ・たこさんの登場である。
気がつけばそれまで後ろのほうでのんびりくつろいで観ていた人たちもみんなステージ前に集まってきている。
いつものように山口・オカウチ・吉永の3人によるSピット~ラブアタックで始まり、弾け出るようにMCキチュウがたこ板を持ってステージへ。

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そして煽るだけ煽ってから、「おっともうひとり、あの男がいないと始まらないぜ~」と安藤コールを観客に求め、客たちが演奏にあわせて「アンドー! アンドー!」とコールするなか……。
後ろを振り返って目をこらしてみると、真っ暗な山の上のほうから何やら光る物体がおりてくる(暗がりなので、初めはただ上のほうが光っているだけの謎の物体といった感じだった)。

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ステージに近づき照明に照らされると、それが悲しき怪人・安藤であることを多くの人が理解し、場は騒然。
いつものマスクの上にさらに華美に飾られたミル・マスカラスふうのカブリをつけた安藤は、覆面レスラーのなかでもかなりの親玉格のよう。
あるいはワイルドマグノリアス的というか、マルディグラ・インディアンのようにも見えなくない。
なんたって20周年。覆面も特別仕様というわけだ。

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そうして始まったこの日のザ・たこさん。
セットリストは以下の通り。

Sピット〜ラブアタック〜ロクシマ〜女風呂〜テーマ〜稲妻〜上沼〜ヤンタン〜猪木〜ヤンタン〜G馬場〜ケンタッキー〜鯖PT-2◎延長戦:ヤンタン〜人生〜テーマ。以上、生聞60分!

それは「ザ・たこさんのテーマ」でいつものようにオカウチくんと山口さんが安藤さんの前に立ちはだかったときのこと。
曲間でオカウチポテトは、大声でこう叫んだ。
「オレが主催者だぁ------------っ!!」
それはこのブログの前々回(「無限大記念日への道」)で書いた通り、このフェスをやろうと去年思いつき、あれこれの打ち合わせを重ね、様々な苦難も乗り越え、私財も投げうってようやくこの日を迎えた彼にとっての、まさに魂の叫び。
裏方に徹してここまでやってきて、そしてこの瞬間だけは溜めていた全てを吐き出してそう叫ばずにはいられなかったのだろう。
その叫びを心のなかで大きく理解しながら、しかし「それはわかるが…もういいじゃないですか」と北の国からの田中邦衛口調で受けて笑わせる安藤。
さすが。このあたりがバンドならではの呼吸だよなぁとか思ったりも。

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曲で新鮮だったのは、まず「稲妻」こと「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」だ。
稲妻フェスティバルの公式テーマソングということでこれまで同フェス以外では滅多にセトリに組み込まれることのなかったこの曲が、『タコスペース』に収録されたことによって新装復活。
しかもMG's的なイントロから一転してドラムが速いビートを刻んで始まるという、これも新しいあり方だ。
この「ジ・オールドマン・アップ・ザ・ロード」、ぼくのなかでは『タコスペース』での新バージョンを聴いてからグッと好き度があがった曲。
なんならシングルカットしてFMでガンガン流れたりしたら多くの人をハッとさせることができるのに…とか妄想してたぐらいキャッチーで最高だとぼくは思う。

また『タコスペース』からもう1曲、「KAMINUMA」がCDと同じ歌入りバージョンで披露されたのも新鮮だった。
ここ最近は安藤登場前の開幕曲としてインストで演奏されることが多かったが、歌入りで聴いたのはこの日が初めてだ。
途中の「かみ!」「ぬま!」「相談員」というところの安藤の手の動きはRUN-DMC的なオールドスクール・ラップのそれで、かつて「犬洗い一匹百円」で用いていたスタイル。
そういや、しばらく聴いてないな「犬洗い一匹百円」。昔のライブでは犬洗いコールが起こったりもしていたもんだったけどな。と、懐かしくなったりも。

因みに「KAMINUMA」で仁鶴師匠が安藤に憑依した流れから、「これうまいわ~」の鶴瓶も。
山口さんのメガネをかけた安藤に鶴瓶師匠が憑依した。(って、これだけ読んでても意味わからんすね・笑)

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初期の名曲「猪木はそう言うけれど」も、20周年を祝うこの場に実に相応しかったと思う。
イントロ部分で「馬場がいるから猪木がいる。猪木がいるから馬場がいる。馬場と猪木がいるからザ・たこさんがある」と安藤。
この言葉と歌唱と歌詞がいつにもましてグッと響いてきましたな。

そして猪木をやるなら馬場もやるということで馬場さん憑依からの「BLUE MOUNTAIN BLUES」。
最後は「ケンタッキーの東」、からのマントショーで、押し寄せる大波のごとき盛り上がりに。
この繰り返されるマントショーの段階でもう、安藤さんに群がるみんなの興奮した様子を見ながら、そしてみんなの安藤コールを耳にしながら、ぼくは相当グッときていた。
楽しい・面白いだけじゃない。
そこに渦巻いていたのは、安藤八主博という歌い手とザ・たこさんというバンドに対するみんなの愛そのものだったからだ。

そして鳴りやまない拍手と声援。
アンコールはもちろん、この曲。
「我が人生最良の日」!

これまで何度も歌われ、これまで何度も聴いてきて、その度にグッときたりしていたこの曲「我が人生最良の日」であったが。
この日この曲を聴きながらの感動は、ちょっとかつてないレベルに達していた。
言葉を並べたてるだけ野暮になりそうでアレだが、このときの3人の演奏とこのときの安藤さんの歌には、それぞれがそれぞれの長さでそれぞれの想いを持ちながらこのバンドをやってきて、客が多かろうが少なかろうがあっちこっちでライブをやってきて、そうしていま、この日この場所があるのだという、そんないろんな想いが込められていたようにぼくには感じられた。
ぼくはまだザ・たこさんというバンドを知り追いかけるようになって9年だが、少なくともその9年間のいろんな場面がこの曲を聴きながら走馬灯のようにグルグルまわっていた。
「のぼり坂のぼる~、夜空見上げる~」。
そのフレーズを聴きながら夜空を見上げたら涙がでてきた。

みんなが「人生ワンダフォー」と大声で叫んでいて、みんながダブルピースしながら腕を高くあげて、みんながザ・たこさんを好きだという思いを表わしながら、恐らくそのうちの多数の人がその人なりの「我が人生」をそこに重ねたりもしていたことだろう。

わからないけど、安藤さんも歌いながら目を潤ませているように見えた。
ぼくの涙はもうとまらくなっていた。
歌が終わって横を見たら「女風呂」12インチをリリースしたナグタイムレコードのごうさんも泣いていて、思わずふたりで抱き合ってしまった。

人生ワンダフォー。
嘘じゃないぜ~。

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↑こんな場面を観たのも、ぼくが観るようになった9年のうちで初めてだ。

アンコールも終えてひっこんだあと、このフェスの後半の司会を担当されたFM COCOLOの加美幸伸さんが再びバンドをステージに呼び込む。
袖でチャランポのふたりがローソクに火をつけたケーキがステージに運ばれ、「20周年おめでとー!」。
また、ザ・たこさんというバンドを発掘し、ザ・たこさんの全アルバムのミックスを手掛けてもいる元メンバーのマツケンさん(松田健)もステージにあがって「おめでとー!」。
安藤さんは観客らにお礼の言葉を述べ、「死ぬまで続けます!」と言って、メンバーひとりひとりに「な、続けるぞ!」。

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ぼくを含め観客の多くがステージの下で涙しているのと対照的に、メンバーたちはステージ上で本当に嬉しそうに笑っていた。
特に山口しんじは、そういえばこの日のライブでずっと嬉しそうに笑っていた。
泣き虫なのに泣かずにずっと笑っていて、それもなんだか印象的だった。

かくして8時間強に及んだ「ザ・たこさんの無限大記念日」は幕を閉じた。
会った何人かのたこ好き仲間たちはみんな目を赤くしていた。
けど、メンバーに会いにいくと、やっぱりみんな嬉しそうに満面の笑みを浮かべていた。
山口さんは「めっちゃ嬉しい」を繰り返し、安藤さんは「田中星児さんのおかげですわ」と言っていた。

シャトルバスが出てしまうというので急いで坂をくだる途中、ライトで道を照らしてくれているスタッフがいて、それはオカウチポテトだった。
彼はまたシャトルバスで帰る観客を自ら乗り場まで誘導して送り、「みなさんお疲れ様でした!」と言って去っていった。
ありがとー、オカウチ。
ようやった、オカウチ。
ユー・アー・ザ・マン!

そして、ありがとー、ザ・たこさん。

山口さん、安藤さんとは、いつからか明け方近くまで呑んでは“自主トレ”話やら音楽話やら人生観やらを酔ってグダグダ語り合うよな関係にもなったけど、ぼくはやっぱりこれからもずっと、ザ・たこさんのただのファンなんだ。
ファンとして、この日は最高に嬉しい1日だったんだ。

その日の朝に観た『あまちゃん』最終回じゃないけど、向こうに続いてく道がしっかり見えた夜だったよ。

ザ・たこさん結成20周年、心から「おめでとう!!」。

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↑想い出の一場面。セットチェンジの合間にステージの後ろで行なわれていた「悲しき怪人の悩み相談室」。

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内本順一

Author:内本順一
ザ・たこさん私設応援団東京下北沢支部。

内本です。音楽ライター、やってます。
ブログ「怒るくらいなら泣いてやる」も読んでね~。http://ameblo.jp/junjunpa/

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